ベルゲン珍道中(+私の友達)前編
2月25日から3月5日までの9日間、私はヨーロッパ一人旅を敢行していた。
とはいっても、真ん中の日程の2月28日から3月2日までの2泊3日は友達宅で過ごさせてもらう。
オランダで初のドミトリー式ホテルを体験し、次のドイツ旅行まで英気を養う場所、ノルウェー。さらに、友人宅で洗濯させてもらい、次の旅行先に備えるなど実際羽休め的な場所として考えていた。…考えていた!!!!
しかし、このノルウェー・ベルゲンの旅が、今回の旅行の中では一番トラブル頻出の場所となった。友達がトラブルを呼び寄せたのか、私が呼び寄せたのかはわからない。もしかしたら二人そろった時点でトラブルが起こるプリキュア体質なのかもしれない。
初日にロスバゲを引き起こした私。
翌日はまず、(念願の?)洗濯タイムから始める。その日はベルゲン町巡りを計画していたため、二人ともいそいそと準備する。憧れの北欧カフェ(本物)にも行くチャンスなのである!!!
とりあえず洗濯物を干してから向かうか…と思い、何気なく洗濯機の扉を開けた瞬間…。
水が!!!すごい勢いで!!!あふれ出てくるんだが!!?!?!!?
このままではシャワー室・トイレ・洗面台の部屋が水浸しになるレベルの大洪水。
慌てて扉を閉める2人。何が起こったのか、とっさには理解できていない。
沈黙ののち……。
「脱水、出来てないっぽいわ…」
ポツリと友人が言う。
あまりに自明な答えが導き出された瞬間。
実は友達はマンスリーマンションとしてこの物件を借りたばかりで、洗濯機を使うのが初めてだった。脱水の記号を読み解こうにも、説明書きがどこにあるのか分からない。ネットで検索しても、どうやら古い型らしく、なかなか見つからない。
迫る出発時間。見つからない説明書。焦る2人。(エヴァンゲリオンの次回予告のBGM)
私たちは手動で脱水することを決意した。
ともかく、最初は洗濯機に溜まっている水をすべて捨てねばならない。
一人が洗濯機を開ける。もう一人が桶を扉付近に差し出す。ギリギリまで水を受けとめ、扉を閉める。それをシャワー室に捨てる。
これを何回も繰り返すが、桶で受け止められる水量には限界があるため、もう床も足も水浸しになりながら行った。小学生の水遊び?
その後、脱水。「小学生の時、水着を洗濯するの忘れてて、自力で洗濯から脱水までしたことある!」という彼女のイチオシ(?)方法を実践することになった。
その方法は、キャンディーのようにタオルで洗濯物をぐるぐる巻きにした後、両端をつかんで2人でぶん回すという、分かりやすいパワープレイだった。
この方法、かなりいい感じに脱水できたのだが、やはり洗濯機のパワーに比べるとやや劣る。日当たりのいい所に洗濯物を干そうとしたのだが…。
「干す場所、ないかも…」
恐る恐る友達に言われる。(どうして干す場所がなかったか、あまり覚えていない。あるだろ、多分。)
それはヤバイ…!翌日の午前中にノルウェーを発つ予定なので、どうしても乾いてもらわねば…!
色々な場所を検討した結果、オシャレな間接照明に私の洗濯物を干すという、なかなかシュールな方法を試すことになった。
この時点で既に一仕事終えたくらいの達成感があるのだが、肝心のノルウェー観光はまだ始まっていない。これからである。
意気揚々と観光へ繰り出すが、トラブルはこれで終わらなかったのである。。。
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