海外旅行2回目でロスバゲした話
オランダでの一人旅を終えて、ノルウェーへ向かった時の話。ノルウェーには友達が滞在しているので、その子に会いに行くのが今回の旅の目的でもあった。
オランダでは一人旅だったし、何より朝3時40分に起きてホテル出発だったので気が張っていて、これから友達に会えると思うとホッとした。
ノルウェーのベルゲン空港はゆったりとした雰囲気で、早くも北欧感がする。洗練されているが温かい空間でとにかく素敵だ。
友達に「今着いたからスーツケースを受け取ったら出るねー」とメッセージを送る。約半年ぶりの再会。ドキドキしながらスーツケースを待つ。
…。
オランダの時も時間かかったんだよね~。出てくるまで。
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でも周りの人たちもまだ自分のスーツケース待ってるからな~~。
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一人、また一人とレーンから立ち去っていく。
なんとなく、電光掲示板を確認した。いや、絶対合ってるんだけど…。
と思っていたら!
全然違う場所からになってる!!!!!!!!!
待つレーンを間違えたわけじゃない。オランダからの荷物は全部出てしまい、別の便のレーンになっていたのだ。私のスーツケースはまだ出ていないのに!!!
慌てて友達に連絡し、さらに空港職員がいないか付近を見回す。とにかく誰かに相談せねば。すると、異様な雰囲気がする箇所があった。
Baggage Serviceである。
Baggage Serviceにめっちゃ人並んでる!!!!
っていうか、さっきレーンから外れたなと思った人も全員Baggage Serviceにいるわ…。
ここで悟る。
今回のロスバゲ、どうやらコンテナごとここに到着していないらしい。並んでいる人全員ロスバゲしているのだ。
友達の家に滞在する予定で本当に良かったーーーーー!友達はそこで一か月過ごす予定なので、ある程度のものはそろっている。私が何とか平静を保ちながら行動できたのは、この事実があったからこそだ。
一時間近く並び、やっと私の番が回ってきた。
「あなたはどうしたの?」と優しく訪ねてくれる係の人。いや、私も普通にロスバゲ難民です…。
ここからは後世のために、ロスバゲした後の手順をご紹介したい。
まず、ラミネートされた一枚の紙を見せられる。そこには、様々な種類のスーツケースの写真と色が載っている。
まず、「あなたのスーツケースはハードタイプかソフトタイプか?」と聞かれる。ハードタイプというのは、表面がべこべこするような、光沢をもっているタイプのスーツケースである。ソフトタイプは布で出来ている、頑丈そうなタイプだ。
ハードと答えた後、楽器用など特殊なスーツケースかどうかを聞かれる。その後、色について聞かれる。
「何系の色ですか?」と聞かれ、「青系です」と答えると、「青系ね。じゃあこの中から選んでもらえる?」とさらに3つくらいの選択肢が出てくる。
ライトブルー、ブルー、ダークブルーの3種類だ。色も伝えると今度は受け取りの手段について相談することになる。
当初は送ってもらう予定でいたのだが、到着時間が読めないため、その日の夜に再び空港に受け取りに来ることにした。これにてロスバゲの手続きは終了。
インスタの友達とのDMの記録によれば、14時26分には到着しており、最終的に空港から出たのが15時58分と…。長い道のりだった…。
その後ようやく友達と会い、元気に記念撮影。(空元気?)
友達の家にお邪魔させていただき、日本から持ってきてもらった、マルちゃん正麺豚骨ラーメンを食べる。
オランダ朝3時起き、航空機内ではチョコレート一枚、そこから食べる久しぶりのマルちゃん正麺は正直泣きそうなくらいおいしかった。
夜に再び空港へ荷物を取りに行く。
すると、私の前に並んでいた台湾系カップルの方と偶然遭遇し、荷物の受け取り場所を親切に教えていただく。
帰りの電車でもその方たちと一緒になり、これから何をする予定なのか、どうしてノルウェーに来たのかについて話しながら帰る。
別れ際に、「ロスバゲをしたときは本当に最悪だと思ったけど、こんな最高の出会いになるなんてねえ…」と言われて、今までの苦労や疲れが報われたような気すらした。なんか、貴重な体験だったよな…。
長い長い一日が終わる。ノルウェータコスを頂きながら、一日を閉めた。でもめちゃくちゃいい体験だったなと思う。今思えば、だけど!!!!!
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