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虎の痴と称された傑物

皆さんこんにちは。ただのオタクです。
実は体調を大分崩していたので久しぶりに書いています。
皆さんも寒くなってきましたけど、体調を崩さないように気を付けましょうね。

と言うわけで、(どういうわけで?)
今回紹介する人物は「許褚(きょちょ)」です。
前回紹介させてもらった典韋(てんい)と曹操の護衛の双璧ともいえる人物です。

ゲームの「真三国無双」ではかなりの癒しキャラですよね。
実は俺もキャラ的にとっても好きなキャラです。
ただゲーム以上に好きなのがドラマでの「三国志ーThreeKingdomsー」です。
曹操が「赤壁(せきへき)の戦い」という大きな戦で、曹操が大敗北をし命からがら自領に帰還します。
その時許褚は自分が率いている兵が側近の1人を除いて全滅することを声を上げて泣いているシーンがとっても好きです。
あの格好いい男泣きを他の方にも是非見てほしいです!

真・三国無双シリーズの許褚

ーー曹操の護衛と栄達ーー

許褚は村の若者と賊に攻撃されるという事件が起きました。
ただ食料が乏しくなると許褚は一計を案じて食料と牛を交換して和睦するふりをすることを計画します。
ところが牛は危機を察したのか賊の元から逃げ出そうとしますが、許褚が尾をつかんで牛を引きずり戻します。
その怪力っぷりみた賊は牛を受け取らずに逃げ出してしまいます。この噂が豫洲(よしゅう)一帯に広がって皆許褚を恐れたと言います。

曹操が豫洲方面に勢力を拡げた際、許褚が軍勢を率いて曹操に帰順します。
この時許褚と一緒に帰順していた人はみんな虎士(近衛兵)になったと言います。つまり、1人1人が豪傑だったという事だと思います。

袁紹(えんしょう)との「官渡(かんと)の戦い」の際に従者が謀反を起こそうと企てていました。
しかし、許褚がどうしても相手に出来ないので許褚が休んで曹操の側から離れている機会を狙っていました。
許褚が宿舎に帰ったところで何か胸騒ぎを感じた許褚は曹操の寝室に引き返します。
それを知らない謀反人たちは曹操の帳を開けると許褚が立っていることに心底驚きます。驚く様子を見た許褚はすぐさま謀反を察知。皆その場で処断します。
この1件で曹操は許褚をますます信頼して常に側を離れないようにしたと言います。

袁紹の本拠地「鄴(ぎょう)」を占領しその時の功績で関内侯(かんだいこう)に封じられます。

演義での一番の許褚の活躍場面である馬超(ばちょう)と韓遂(かんすい)の連合軍の戦い「潼関(どうかん)の戦い」では、兵を黄河(こうが)を渡して北岸に移動させます。
その際曹操と許褚護衛100人ほどで残っているところに馬超が1万人を率いて急襲します。
許褚は曹操を支えて先に船に乗せて出港します。ところが生き残ろうと必死の兵が船に乗ろうと挙って集まり重さで転覆しそうになります。
馬超側からも弓を射かけられていた許褚は左手で盾を持ち曹操を守りながら、船に乗ろとする兵を斬ります。
しかし、船頭が流れ矢に当たり斃されてしまうと許褚が右手で棹を持って曹操を対岸まで守り抜きます。

曹操の離間の計としても有名な馬超と曹操の話し合いの場が設けられることになると、許褚は曹操の護衛として着いています。
馬超は話し合いを機会に自分より武力で劣る曹操を歓談の場で曹操を殺そうと企てます。
ただ、許褚の豪傑ぶりを聞いていた馬超は曹操と一緒にいるのは許褚ではないかと疑います。そこで馬超は「貴公の下には虎侯がいると聞いたが?」と曹操に尋ねます。
曹操は黙って後ろを指さすと、許褚は馬超をにらみつけます。これに気圧された馬超は行動を起こさず引き返します。
この後馬超軍を大いに破った曹操軍。許褚もこの功績で武衛中郎将(ぶえいちゅうろうしょう)という官職を拝命します。この武衛という官職はこの時初めて付けられたと言われています。

ーー曹操の崩御ーー

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