社員A 個人ヘッジファンド編♯59 : 「タームプレミアム」

今回は「タームプレミアム」についてコメントさせて頂きます。

今後、米国国債を語る上で時々出てくる単語と思われますので、今回は内容のご紹介です。

「タームプレミアム」: 債券の残存年限が長くなるほど、その利回りが高くなる傾向にあることを示す言葉です。

債券は、償還までの期間が長いほど、価格変動リスクや流動性リスクが高まります。そのため、投資家は、これらのリスクを回避するために、長期間保有する見返りに、上乗せ利回りを求めます。この上乗せ利回りが、タームプレミアムです。

タームプレミアムは、債券市場における重要な指標の一つです。タームプレミアムが高まると、長期金利が上昇し、イールドカーブは上昇傾向になります。逆に、タームプレミアムが低下すると、長期金利が低下し、イールドカーブは下降傾向になります。

タームプレミアムは、以下の要因によって影響を受けます。

  • インフレ率の予想

  • 経済成長の予想

  • 金融政策

  • 政治的・地政学的リスク

インフレ率が予想されると、投資家は、将来の利払いがインフレによって目減りすることを回避するために、タームプレミアムを高める傾向があります。また、経済成長が予想されると、将来の収益が期待できるため、タームプレミアムを高める傾向があります。さらに、金融政策が緩和されると、長期金利が低下するため、タームプレミアムが低下する傾向があります。最後に、政治的・地政学的リスクが高まると、投資家は、リスク回避のために、タームプレミアムを高める傾向があります。

タームプレミアムは、金融市場の全体的な状況を判断する上で重要な指標です。タームプレミアムの変動を注視することで、金融市場の動向を把握することができます。

これがですね~

これから米国は、国債の借り換え、財政赤字補填などなどの理由で、想像を絶する金額の国債をはっこうしてくるので、どのぐらい「タームプレミアム」のるのか、のらないのかが気になるところです。

今の状況で、本来なら米国国債 ETFと行きたい所なのですが、米国の財政赤字が大きすぎ(そもそも、利子の支払だけで約150兆円ぐらい)、これからまた国債をはっこうするとなると、米国が金利を下げても、教科書とは違い債券価格が動かないか、下落の可能性もあり、本当に悩ましい局面です。

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