お盆休みを過ぎて…

5月の中旬、その頃少し躁状態気味だったのもあって、学生時代の友人達にLINEのグループで何かの拍子に双極性障害の話をしてしまった。それまでにも働いてない事なんかは話していたし病名も仄めかしてはいたのだが、それがどれだけ日常生活、とりわけ睡眠障害による就労への悪影響について、話したことは無かった。

僕は文章を書く分には饒舌な方なのかも知れないと思うが、話すことに関してはどちらかと言えば無口である。特に1対多数の場では顕著なので、彼らのあいだでは大人しいキャラ設定(話し手よりは聞き役)である。1対1なら普通に話せるので、本格的なコミュ障ではないつもり。

今そのやり取りを読み返してみると、無駄に悪ふざけ気味な文体とかなりの長文に、一番面倒見の良い女性1人だけは相手をしてくれているが、それでも少なからず引いている気がしないでもない。

彼らは、こう思ったかも知れない。「眠くて働けない?俺だって眠いの我慢して毎日働いてる」。「投資で稼いでる?そんなのギャンブルみたいなこと、やめろよ(これは実際に言われた)。

それ以来、LINEは届かなくなった。毎年、盆や正月には集まって飲むとか、それが無理ならばネット飲み会が開かれていたのだが、今年は開催するかどうかを尋ねる連絡さえなかった。

確かに新型コロナウイルス感染症の第7波が来ていたので、敢えて問うまでもないだろう、といったことなのかも知れない。しかし、今年は活動制限のないお盆休みだったことを考え合わせると、少し不安になる。だからと言って、LINEでこちらから「お気に召さない点がありましたでしょうか?」とご機嫌伺いをするのも、何か違う気がする。単に今回はいつも幹事をしてくれている人が、気が向かなかっただけかも知れないし。

発症から約16年。色々やらかしているあいだに、こちらから躁の勢いで断ち切ったり、相手方から断ち切られたりで、友人は徐々に減っていった。ここの人間関係が断絶されると、リアルで会えそうな友人は、ついにゼロになる。

まあ、この病気の特性だし、さらに言えば自己責任なので仕方がない。

本を読んで過ごそう。
音楽を聴いて過ごそう。
楽器を弾いて過ごそう。

独りでも出来ることは、まだある。


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