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2022年末日記 1023-1029

1023

やっと5月の講演の書き起こしが終った。他のインタビューも合計すると、かれこれ20時間分の録音を100時間くらいかけて文字にしたような計算になるだろうか。

夜、「キャッシュトラック」を観たが、久々にアクション映画を観るので、どうということのない話でもたいへん面白い。


1024

数日前に来ていたツイッターのDMに今ごろ気づく。知らない方からなのでメールのアイコンの色が青くならなかった(と思う)。

用件は「BASEではなく直接販売はしないのか」「01-05号をまとめて購入したい」とのこと。よく事情が分からないのだが、基本的にBASE以外では販売しにくいし、文学フリマも在庫を多く持っていける訳ではないので、直接販売する機会というのはほとんどない。

しかし、BASEで5冊まとめて買われるケースはたまにあるので、5冊セットを作って3900円(+送料540円)としてみる。これならバラバラに購入するよりも便利なはず。


1025

昨日は急に冷えて、秋が晩秋になった感じ。


牧村さんの講演録の補足として、70年代初頭の世の中を理解するための参考になりそうな本を挙げてみたい。

学生運動とジャズ喫茶の重苦しい時代から、80年代の軽薄短小の時代への過渡期というか、橋渡しのようなイメージである。


「高校紛争 1969-1970 「闘争」の歴史と証言」 (中公新書)

「彼は早稲田で死んだ 大学構内リンチ殺人事件の永遠」

手塚治虫「ばるぼら」1973~74年連載

(ちなみに「火の鳥乱世編」も73年に連載の一回目だけ描かれて中座、その後78-80年に描かれた)。

〇「戦後日本のジャズ文化」

〇「渋谷百軒店 ブラック・ホーク伝説」


などなど、思いつくままに挙げていって16冊くらいのリストができた。これは「ベレー帽とカメラと引用」の06号に載せる予定。


1026

またN4書房としての公開日記を復活させて、週一くらいのペースで続けてみたい。

「ベレー帽とカメラと引用」06号を出す前後までの宣伝と告知などを兼ねて。

今後の予定は、


11月→文学フリマで、吉田仁さんの本の「予告編兼試し読み」的な小冊子を販売する。写真とクイズつきで600円。ただし正午から午後二時まで。


12~1月くらい→「ベレー帽とカメラと引用」06号を販売する。「牧村憲一発言集成」の副読本のような内容で、出典解説や講演録をまとめたもの。


2~4月ごろ→吉田仁さんの本を販売する。


こんな感じである。我ながら今年はよくZineに関する時間と労力を割いたものだが、表面的にはまだ一冊しか出していない。


1027

「ベレー帽とカメラと引用」06号は「発言集成」と同じでA5サイズに近いものにする。

文字の組み方は10ポイント、30字×30行を基本とする。

フォントは游明朝。


ブックガイドのリストが20冊くらいになった。ひたすら編集、インタビュー、書き起こし、解説と注釈、そういうことばかりしているが、好きでやっている趣味なので、書き起こし以外はさほど疲れない。趣味に溺れている。


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図書館から何冊か本を借りて、ついでに目当ての本以外の資料的な本を見つけたりして、かえってゴールが遠のいてゆく。

「フォークソングの東京 聖地巡礼1968-1985」「創られた『日本の心』神話 『演歌』をめぐる戦後大衆音楽史」など。これらも時代的な背景として関係なくはない。関係づけようと思えば何でもできてしまうので、そこそこ控えないと。


1029

「フォークソングの東京 聖地巡礼1968-1985」と「創られた『日本の心』神話 『演歌』をめぐる戦後大衆音楽史」を読み続ける。

昭和の文化史に関する本を読んでいると、知らないことが多いとしみじみ感じる。

ある事柄の背景にはこれこれがある、という見方は誰でもするはずだが、背景というより前景の人もいるだろうし、後景がそのまま遠のいたり、急に前にせり出してきたりといった立体的なイメージが思い浮かぶ。


文フリで売る物の準備をしたりする。


(毎週土曜か日曜に更新します)



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