N4書房日記 2021 1201-1215
1201
05号のための豆新聞を作る。枠組みと「ここにこれを書く」と大まかに。
1203
「血の轍」の最新刊が出て、そういえばこれの影響で母親の視線について考えたんだっけと思い出した。この件も豆新聞に追記しないと忘れてしまう。この人が以前描いた「悪の華」は、ボードレールと映画「小さな悪の華」の影響下にあるものの、後半の独特の静けさが良かった。
1204
05号の本のどこかにギターのハンコを何か所か押して、ハンコなし=小吉、1つハンコ=中吉、2つハンコ=大吉、3つハンコ=大あたりとしてはどうか。
大げさに言うと、ハンコをランダムに押すことで「世界に一冊だけの本」になる。
ハンコ無しがいい人は「ノーマル」を選べばいいのだ。
くじつき05号は890円、ノーマル05号は880円。
これは誰も損しない、愉快なシステムでは。
1205
N4書房のサイトの表記をなるべく日本語にしたいと考えて、 「HOME」は「最初のページ」、「ABOUT」は「お店について」、「CONTACT」は「連絡をしたい」などに改めた。
1206
1980年は昭和55年でもある。音楽を振り返るにしても、西暦の音楽史と昭和の音楽史の並行状態を意識しないと、「どんな年だったか」を把握し損なう。
ヒットした曲のうち、自然にオミットしてしまう部分があるので、そっちを気にしないと。
母音に関する話で、GLIM SPANKY×いとうせいこうの対談があった。
「浄瑠璃では母音を“産字(うみじ)”って言うんだけど、“あいうえお”が意味を産んでいるっていう考えなのね。母音をちゃんと発音しないと伝わらないって。」
第一回目も面白い。
「 いとう:
この間さ、パティ・スミスが来日してて、ギンズバーグの詩の朗読してたけど、そこで20年振りぐらいに会う奴もいて…“UNDERCOVER”ってブランドをやってるジョニオとかね。横でゴホゴホ咳ばかりしてる奴がいると思ったら小山田圭吾だったりとかさ。やっぱりね、みんな来るんだよ。みんなビートの流れは通ってるよねって。そういうルーツがあって、ものを創っている。だから、そういうところにGLIM SPANKYも若いながらにも入ってくればいいっていうか。」
1207
母音は興味深いが、さらに「ん」についても考えてみたい。
クレイジーケンバンドの「湾岸をガンガン」「円盤がピュンピュン」「パンパンに浮き出した血管」とか。堂島孝平も「湾岸線」という言葉をうまく使っている。この間の「西暦2200年」における「乱反射」も。
コーネリアスの「ポイント」も「ポイント」と歌っている訳ではなくて「ポイン」と歌っている。
もっと言うと「ポ」は無しにして「オイン!」だけにしてもまあまあ通じる。
「イン!」でも通じるだろう。
いや、それを言ったら「ポ」だけでも通じるか……。
豆新聞に追記。「血の轍」と、浄瑠璃の件を書き足す。
ぎゅうぎゅう詰めで、鯛焼きの尻尾に穴をあけて、スポイトで餡子を注入しているような状態になってきた。
1209
牧村さんへのインタビューの載った雑誌のタイトルや号数(何月号)かを調べて、少し整理する。76年、86年、98年、2008年。
1210
創作や現実で、上下の空間を意識させるような事項をあれこれ考える。
「よだかの星」など宮沢賢治は結構あるかもしれない。
1211
上昇と下降のイメージは、例がありすぎるので削らないと駄目だ、と思いながら寝て、起きたら「鉄腕アトム」の最終回を思い出した。
あれは上昇がそのまま進んで太陽への下降になる。引力の方向が変わるからで、「よだかの星」と比べるとイメージとして面白い。
1212
印刷会社から最終価格決定のお知らせが来ない。これまでのやり取りでは、製作に入る前に価格が決まっていたものだが。
1213
金額はもう変わらないので「最終価格決定」のメールが来なくても、お金を払ってよいとのこと。
1215
FGに関するAtoZは、考えているうちに「あ~ん」の方が書きやすいように思えてきた。歌詞に出て来る物事を中心に。テーマ探しという意味でも、1,2行で書く短評としてもやり甲斐がある。
FGの歌詞を再読するための辞典(あ~こ)
あ:雨
い:怒り、いとこ
う:宇宙
え:絵
お:音楽、大人
か:鐘
き:君
く:クリスマス
け:健全
こ:子供
【くじについて】を書く。
*「くじ有」をご購入の場合、05号のどこかにギターのハンコを押してあります
*押してある位置は、本によって異なります(自力で探してください)
*ハンコの数によって当たりはずれが決まります
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