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【3分読書メモ】書くのがしんどい(竹村 俊助)を読んで


■基本情報

書名:書くのがしんどい
著者:竹村 俊助
出版元:PHP研究所
出版日:2020年7月30日
ジャンル:ビジネス
読書メーター:https://bookmeter.com/books/16012345?title=%E6%9B%B8%E3%81%8F%E3%81%AE%E3%81%8C%E3%81%97%E3%82%93%E3%81%A9%E3%81%84

■書籍内容(”はじめに”より)

ぼくは編集者として10年以上、文章に関わるなかで「うまく書けないんですが、どうすればいいですか」?という著者の悩みに向き合ってきました。主にビジネス書を編集してきたので、著者となるのは経営者やビジネスパーソンであり、書くことを生業にする人たちではありません。そういう「書くプロ」ではない人がどうすれば書けるようになるのか? さらに最近は、自分自身で書く場面も増え、どうすればなるべくラクに書くことができるのかを模索してきました。そこで判明した「しんどい」の原因が「書くことがない」「伝わらない」「読まれない」「つまらない」「続かない」です。この5つのしんどいをひとつずつつぶしていくことで「書くのが楽しい! 」に行き着くことができるのです。

■気になったポイント(引用文)

「つまり?」は抽象化する言葉、「たとえば?」は具体化する言葉、「それで?」は思考を前に進める言葉、「そもそも?」は思考の根本を探る言葉です。この4つを自分に問いかけてみるのです。

<メモ>脳内にぼんやりと浮かんだアイディア、思考の種をどれだけ脳内で膨らませることができるか。ここが大事。

ぼくがつねにターゲットにしてきたのは「自分」です。「自分が読みたいもの」を書き、「自分が買いたい本」をつくるのです。

<メモ>不特定多数の読者をターゲットとして定める前に、”自分自身”の気持ち(どんな記事が読みたいのか?自分だったらどんな情報が欲しいのか?)を確認しておく。

①お金(仕事、働き方を含む)②食欲③恋愛・結婚・家族④健康⑤教育。「自分ごと」にしてもらいやすいエネルギーのあるテーマはこの5つです。何を書くか迷ったら、このテーマの中から考えてみると良いかもしれません。

<メモ>お金や仕事に関する体験談は、人々が最も関心を抱くテーマの一つで、内容も差別化しやすい。

「著者が書きたいこと」を提案するのではなくて、「著者が書きたいことと読者が読みたいこと」の2つが重なる部分を見つけて提案する(中略)「書きたいことと読みたいことのすり合わせ」をするわけです。

<メモ>自分が世間に伝えたい話題(書きたいこと)だけでなく、自分の得意分野、他人より詳しいと自負できる話題も考慮できると吉。

無駄な部分が多い文章は、伝わりにくくなります(中略)仮に1万文字書いても、8000文字が面白くなければ2000文字の原稿にする。この勇気が大切です。

<メモ>脳内の思考を極限までシンプルに。”本当に伝えたいこと”を確認し他者へすんなり伝わるレベルまで無駄を削ぎ落とすべし。

多くの人は「出口」でタイトルをつけがちなのです。つまり、取材や執筆のあいだに得た知識や考えたことをタイトルに反映させてしまうのです。しかし読者はまだ入り口にすら立っていません(中略)タイトルをつけるときは、その企画をまったく知らない人、興味がない人でも「なんだろう?」「気になる」と思えるようなものにする必要があるのです。

<メモ>捻ったタイトルを考える前に、一回聞くだけで内容が理解できるような具体性の強いタイトルを考えるべし。

本書で学べること

  • 大事なのは「自分が読みたいもの」の具現化

  • 「つまり?」や「なぜ?」など、思考を加速させるキーワードを使う

  • 「書きたいこと」+「自分の得意分野」でオリジナリティを確保

  • 伝えたいことを明確化し、極力シンプルな文章を心がける

  • お金や仕事にまつわる体験談は、それだけで十分に読ませる力がある

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