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【エッセイ】能力が実力となって、はじめてあてにされる存在になれる。

学び直し(リスキリング(Re-skilling))に言えることは、唯ひとつではないかと思っています。

それは、一生涯学び続けることの意味と意義を腹に落として、あの世に旅立つ迄、学び続けることではないでしょうか。

もう、知らないことが山ほどありますから、以下の様に自分の知識の幅を自覚して、

①自分の知らないこと/自分にできないこと:知識を増やす=同一平面上で水平移動域を拡げること

②自分が知っていること/自分ができること:知識についての知識を持つ=自分を取り巻く世界を立体的に拡大していくこと

何を知らないかを知ることが学ぶことだと意識して、生涯学習をサスティナブルな目標へと高めていきたいですね(^^)

現代において私たちに必要な視点のひとつが、目に見えない共同体を想像する学びだと思われます。

他者との関わりの中で、フィクションとしての共同体を想像する力が要求されています。

それを、そのままで終わらせずノンフィクションに変えて行くために、自分と他との関わりの中での共同性や知識相互の関わりが、とても大切だと考えられます。

現代の学び直しを考える時、この相互関係や共同性を視野に入れた学びが有効だと考えた場合、今、何をどう学ぶべきか?

それは、自分だけでなく他者を含む相互関係の中で、本当の知識を見極め、共同の利益を視野に入れて学びのあり方を、そして、何のために学ぶのかを考えるべきではないでしょうか。

知らないことを知るために。

想像の共同性を高めるために。

どんな学びを用意するのか?

大切な着眼点は、どう学んで来たのかを推し量る成果(能力評価)という面において、その人の仕事遂行状況を見た組織メンバーやお客様が判定するのだという考え方です。

ですから、能力というよりも、実力という表現の方がしっくりとくるような気がしています。

実力は、物事をやり遂げるために発揮している力です。

心技体の総合能力と言い換えることができそうです。

そう考えていくと、それぞれの与えられた業務を果たすためにコツコツと努力を積み上げながら、仲間やお客様の視点で、

「あなたに任せておけば大丈夫。あなたにお願いします」

とあてにされる存在に達してはじめて、実力と称される能力が身についたことになります。

それが、日々の学び(能力開発等)の本質的な基本事項なのだと思います。

現代において、先行き不透明で、経営環境の変化が激しい中で生き残るためのキーワードは、変化への適応と革新しかありません。

その対象は、製品開発に関する各種技術はもちろんのこと、組織のあり様、企業運営や組織等々、そこで働く人々の間でのコミュニケーションの方途、仕事の進め方、人材育成など多岐に渡ります。

また、能力開発に関しても、【関連記事】「【備忘録】アウトスキリング再考」の通り、考え方から具体的手法にまで及びます。

一方で、忘れてはいけないのが、能力開発の王道である学び直し等の自己啓発の重要性です。

具体的には、目の前の課題や方針に基づいて分担する仕事ひとつひとつを、

・小石を積み上げるように、

・倦まず弛まず、

・自主自律で誠実に、

熟していくことです。

「熟す」とは、その時々の変化に適応する方途を、自力で考え抜いて試行錯誤することです。

だからこそ、リスキリングのような学び直しが、必ずついて回ってくることを強調したいと思います。

人生は岐路の連続。

最良の選択でチャンスを呼び込むためには、やはり、自身と深く対話し、自分の中にある幸せの価値観を知ることが重要です。

いずれにしても、「温故知新」と「訪未来創新」の発想で、本来あるべき自己啓発意識の醸成(目的意識を持って、自ら考え、自ら判断し、自ら行動する。)を怠ってはいけないと考えています。

その結果が、仲間やお客様から「あなたに任せておけば大丈夫。あなたにお願いします」とあてにされる存在につながるということではないでしょうか。

その様な姿勢と環境に身を置くことで、時にくじけそうな場面であっても、何度でも復活可能だと思っています(^^)

【関連記事】
【備忘録】アウトスキリング再考
https://note.com/bax36410/n/n224d81d6d6ee

【参考記事】


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