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『挨拶をする』というのは決して難しいことではありません【理事長のコラム】

挨拶

皆さん、挨拶の重要性については何度もお伝えしてきました。社員が挨拶をできない会社はどうなるか、さすがにもう答えられない人はいないと思いますが、覚えていますか?

そう、答えは『赤字になって潰れる』ですね。

そもそも、挨拶はコミュニケーションを良くするための、一番重要なことと言っても過言ではありません。挨拶ができない人がいたとしたら、サービス業をやめた方が良い。
これは何も、お客様に限った話ではありません。

同じ職場の仲間に対してまともに挨拶をしない人がいたとしたらどうでしょう。あなたがそういう人を目の当たりにしたら
「この人は自分とコミュニケーションをとるつもりがないんだな」
と判断しませんか?

実際、相手にはそんなつもりはないかもしれませんが、
「顔をこちらに向けず」
「目線を合わせず」
「聞こえるかどうかわからないような小さな声で」
「パソコンの画面を見つめたまま」
挨拶をされたとしたら、された側は相手に対して
「円滑な人間関係を構築する気がない」
と判断するのが当然です。

これも何度もお伝えしていることですが、『挨拶をする』というのは決して難しいことではありません。

私の上の子は今4歳で、幼稚園の年少さんです。
時に、イベントなどで私が幼稚園に赴くことがありますが、そうするとうちの子と同年代、4歳5歳6歳の子ども達が、みんな挨拶できるのです。
誰がどんな人など関係なく、よく知らないはずの大人全員に対して、明るく元気な声で。
幼稚園児でもできることをできないというのは、できないのではなく『やりたくない』だけです。

やりたくないことでも、プライベートに関しては、あなたの自由にすれば良い。
例えば、休日に自宅に来た宅配の配送員の方にも
「必ずきちんとお出迎えとお見送りをしなさい」
などと言うつもりはありません。しかし、しっかりと挨拶をすることは業務命令ですから、勤務中においてはあなたの義務です。
そこのけじめはしっかりつけるようにしましょう。

社員が挨拶をできない会社は赤字になって潰れる、その根幹は結局のところコミュニケーションです。

まずは、その会社のトップ自身がそれを意識して部下とコミュニケーションをとり、その大切さを徹底して教育しなければなりません。
ところが、『挨拶など誰でもできるだろう』と判断してそこをおろそかにしてしまうトップは少なくありません。

会社を良くするために
「こんな研修を取り入れた」
「社員を外部の研修に参加させてこんな知識を得てきてもらった」
このような内容に成果を感じるトップは多いことでしょう。しかし、その結果は果たして数字に表れているでしょうか。

社員とのコミュニケーションがなければ、その研修が
「会社にとって本当に必要なものか」
「社員がやりたいと望んだものか」
すらわからないのです。

そしてそのようなトップに育てられた幹部は
「コミュニケーションは二の次で、専門知識や技術を身につけることが優先なのだな」
と判断し、自分の部下もそのように教育します。

決してそれらが不要とは言いませんが、そもそも多くの仕事は人との関わりがあってこそ成り立つものです。

我々の仕事は言わずもがな、同僚・ご利用者様・関係機関の方々と良い関係を築けてこそ、円滑なサービスを提供することができるのは言うまでもありません。
チームとして動くにあたって、お互いに気持ちよく挨拶ができること、その基盤があって初めて身に着けた知識や技術が大いに役立つ環境ができるのだと意識して業務にあたりましょう。

理事長 笹谷 寛道