見出し画像

会社は、いつまでも継続しなければならない【理事長のコラム】

我流

「我流」という言葉にどのようなイメージを持つでしょうか。
言葉の意味を調べると「自分独自のやり方」と説明があります。あるいは格闘技の漫画などで我流と言われると、少しかっこいい雰囲気を感じたりするかもしれません。ようは決まった形に合わせず、独自のやり方でやるということになりますが、経営の世界でこれを行うとだいたい失敗します。

我々で言えば、
「方針を守らない(=会社の方針よりも自分のやり方が正しいと考える)」
ところから始まります。

赤字会社というのはセオリーを無視して経営します。成功している会社の真似をせず、自分なりのやり方で『こっちの方が良いはず』と何の根拠もなく挑んだ結果、目に見えて数字が下がっていく。実際によくある話だと思います。

そして、このような人を上司に持った部下は一番迷惑でしょう。会社からやるように言われていることを上司からやらなくていいと言われる、板挟みにされる心境はいかがなものでしょうか。

我流について調べてみた際、興味深いやり取りがありました。

野生の動物は何もしなくても強いではないか、だから我流でも強い人はいる、型にはまる必要などないという意見に対して「動物も親兄弟や自然界から学びを得ることで、狩りの方法や生き抜くための術を学ぶ。これは流派ではないか」という意見。
確かに、これらを学ばなかった動物はたとえ強くとも、生き残ることはできないでしょう。

そもそも我流とはその人限り、一代限りのものです。
決まった型がない以上、他者に継承することができません。しかし会社は、いつまでも継続しなければならない。だからこそ、型(方針)を作りそれを全員が守ることで、いつまでたっても決して潰れない企業風土を築き上げねばならないのです。
常にこれを忘れず、「守・破・離」の意識をもって仕事に取り組んでいただければと思います。

理事長 笹谷 寛道

この記事が参加している募集

オープン社内報

企業のnote

with note pro