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社内のコミュニケーションに、不安を感じない3つの掟_仕事術

企業のマネージャーが抱える不安や悩みは色々ありますが、部員とのコミュニケーションに不安を感じられる方が沢山いらっしゃいます。

メンバーが自分の言うことを理解してくれない。

指示したことを、守ってくれない。

立てた戦略、戦術を理解していない。

などでです。

こんな状況に直面したマネージャーは、きっと
「もっと私の話を聞いてくれればいいのに」
っと思うはずです。

今日は、インナーコミュニケーションの不安についてお話します。

1.マネージャーが抱える不安の実態

スタッフサービス・ホールディング社が、インナーコミュニケーションについて実態調査をしました。

下のグラフは、上司が部下に持つコミュニケーションの不安です。
これによると、3つの注目すべき不安がありました。

●一方通行のコミュニケーションになっていないか不安
●部下や後輩のスキルが身につかないのではないかと不安
●「聞いてくれればいいのに」ということがよくある

私のセミナー受講者に、このグラフを見せたところこんな意見がありました。

●話しても、本当のことを言って貰えないかも知れない
●こんなこと言ったら、部員が怒るかも知れない
●部員に無視されるかもしれない。

受講者からあがった意見は、グラフの結果よりもっと厳しいものでした。

2.なぜ部員とのコミュニケーションに不安を感じるのか?

添付の記事にも書きましたが、マネージャーの視点が、現実に起こった事実ではなく、(気が合う人か、円滑な人間関係)であった場合、人間関係に不安を感じるケースが多くなります。

もし、マネージャーが成果に繋がる事実に焦点を当てたコミュニケーションができていれば、多少険悪なムードになったとしても不安を感じる必要はありません。

何故なら、焦点を当てていることは、人では無く事実なのですから。。。

3.社内のコミュニケーションの目的は、自己承認欲求を満たすことではありません。

社内のコミュニケーションの話をすると、良く聞く話があります。

「風通しの良い組織で、情報を共有しています。」
「なんでも話し合える明るい職場です」

などです。

もちろんメンバー同士が互いを認め合い、自己承認欲求を満たしながら和気藹々としたコミュニケーションができれば結構ですが、それはビジネスにおいては優先度は二の次です。

マネージャーがインナーコミュニケーションで悩んでしまう点はここです。

マネージャーは、常の成果に焦点を合わせて、解決すべき問題と、解決しても成果に繋がらない問題を整理して、

何が起こったのか?
何故それが起こったのか仮説を立て
解決すべき問題を見出して、課題を設定し
どうするのか戦術を立てる。


ここに集中したコミュニケーションであれば、たとえ喧々諤々の議論であっても不安に思う必要はありません。

これとは逆に人に焦点を当てたコミュニケーションをしてしまうと、途端に部員の一挙手一投足に心を奪われて、自己承認欲求を満たそうと悪循環を繰り返してしまいます。

4.とは言え、やはりマネージャーは孤独で寂しいものです。そこから抜ける方法は3つ掟に立ち戻ることです。


成果に焦点を合わせたコミュニケーションは、マネージャーを孤独にします。

メンバーからは
「この戦略戦術で、本当に成果があがるのですか?」
「なぜ、マネージャーは私の話を聞いてくれないないのですか?」
「部内で決めたことでも、私はやりたくありません。」

なんて、好き勝手なことをいうメンバーもいます。

そういう時は、時系列に記録されたWhat、Why、Howに立ち戻って、メンバー全員と共有することが一番です。

たとえ全員の共感が得られなくても、事あるごとにWhat,Why,Howの3つの掟に立ち戻って議論を続けていくと、段々と共感共有意識が芽生えてきます。

What(事実)何が起こったのか?
Why(仮説) 何故それが起こったのか仮説を立て
Why(課題) 解決すべ問題を見出して、課題を設定し
How(戦術) どうするのか戦術を立てる

一度、What,Why,Howでマネジメントしてみませんか?



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