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成果を上げる次世代のリーダーは、「情報整理力」「戦略戦術力」「人間関係の噛み合わせ力」を持ったひと。



皆さんが持つリーダー像は、きっと豊富な知識や経験を持ち、チーム員からリスペクトされて成果を上げる人ではないでしょうか。

しかし、技術の進歩、知識・知恵の多様化、人種の多様化が驚異的なスピードで進む今、リーダーが全てのことに知識・経験を持つことは難しくなってきました。

ではこれからの時代、成果をあげるリーダー像はどのような人でしょうか?

今日は、これから求められるリーダー像についてお話します。

1.これから求められるリーダー像

これからリーダーの役割が大きく変わろうとしています。

これまでは

 「あのリーダーに聞けば、なんでも知っている」
 「あのリーダーについていけば大丈夫さ」


というように、リーダーはスペシャリストでした。

しかし、これからは

「あのリーダーは。。。」
「人の話を良く聞き、解決すべき問題を見極めるられる人だ」
「情報を整理して変化を見出し、的確な戦略戦術を考えられる人だ」
「人の『強み』を見出して、『能力・スキル』を高めてくれる人だ」


というように、プロデューサーが求められる時代になります。

それは、以下の3つのミッションをマネジメントするプロデューサーです。

2.ミッション1(解決すべき問題を見出すこと。変化を見出すこと)


リーダーが社会、マーケットの変化を真っ先に知る方法は、チーム員から上げられる情報(報告)です。

そのなかにある解決すべき問題新しい変化の情報を見極めることが、リーダーのミッションです。

そのためには、やるべきことが2つあります。

1)人の話を聴き切る

チーム員が報告している間は何も考えず、相手の話を聴き切ることです。
これを議論脳と名付けました。

多くのビジネスマンは交渉脳です。

交渉脳の目的は勝つことですから、相手が話しているとき「どのカードをどのタイミングで出すべきか?」と同時に思考を働かせています。

つまり、この間は相手の話を聞いていないことになります。

チーム員の話を聞き、そこから情報を得るためには議論脳で聴き切りましょう。

2)報告を時系列に記録する

解決すべき問題や変化は、チーム員から上がった情報を時系列に記録し、フカンしないと見極めることができません。

情報は、What,Why,Howに整理して時系列に記録しておくと、効率良くフカンすることができます。

【ロジラテ思考の記録術】
What ⇒ 結果はどうだったのか? 何が起こったのか?
Why ⇒ 何故それが起こったのか?(仮説&課題)
How ⇒ 課題を解決するための手段


3.ミッション2(チーム員の強みを活かして能力・スキルを高める)



「強み」について経営学者ドラッカーは、以下のように言っています。

人 の マネジメント とは、 人 の 強み を 発揮 さ せる こと で ある。

 ー中略ー

人 が 雇わ れる のは、 強み の ゆえ で あり 能力 の ゆえ で ある。 

P F ドラッカー. マネジメント[エッセンシャル版]ダイヤモンド社.  

しかし現実のビジネスでは、求められるのは「強み」ではなく「能力、スキル」です。

「強み」とは、
あの人は、説得力があるとか
あの人は、数字に強いとか
その人が生来もつ特性で、それだけで成果をあげることはできません。

では人の「強み」をどう活かしたら良いのか?

「強み」に合った「能力・スキル」を見つけて学習と実践繰り返せば、質の高い武器をストレスなく手に入れることができます。

例えば、数字に「強み」を持つ人なら、統計学のスキルを高めるというようにです。

リーダーの役割は、チーム員の「強み」に合った「能力・スキル」を見つけ、チーム員に学習と実践を提供することです。

それが組織の武器になります。

4.ミッション3 成果をあげる


これは普遍のミッションです。

ただ成果の上げ方が変わりました。

リーダーはスペシャリストではなく、情報、戦略戦術、人的資源を活かして、成果をあげるプロデューサーの時代です。

1)情報整理力 ⇒ チーム員の報告を聴き切り、時系列に記録する
         ⇒ 解決すべき問題を見出す
         ⇒ 今解決しなくても良い問題を整理する
        ⇒新たな変化を見出す

2)戦略戦術力 ⇒ 解決すべき問題、変化に対応する戦略・戦術の設定

3)人間関係の噛み合わせ力 ⇒ チーム員の能力・スキル向上を高める
           ⇒ チーム員の能力・スキルを適材適所に配置する

ひょっとしたら近い将来には、スペシャリストの仕事はAIにとって代われるかもしれません。

そのときリーダーのミッションは、情報整理力、戦略戦術力、人間関係の噛み合わせ力の3つの能力でチームをプロデュースして成果を上げることになるでしょう。

皆さんは如何お考えでしょうか?









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