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「過去の肩書き」とサヨナラして、新たな肩書きを作る方法_セカンドライフ

当たり前の話ですが、会社を退職したり、在籍していても現役から離れたら、肩書きがなくなります。

サラリーマンのときは、四の五の言わなくても、名刺を渡せば相手は何者かを理解してくれます。

今思うと、これはすごく楽してたなぁ・・・なんて思います。

長年、会社員をやってきた人なら某かの肩書きがないと
「自分は何者なんだろう?」
「自分をどのように知ってもらえばいいんだろう?」

と悩むことになります。

今日は、
退職して、セカンドライフに踏み出した人。
退職して、独立に踏み出した人。

そうした人に、自分の肩書きをどうすればよいかについてお話しします。

1.ワイン会で出会った、元商社マンの話

知り合いが主催するワイン会に出席した時のことです。

こういう会は、たいてい知らない人ばかりです。

ワインを楽しむ場ですから、名刺交換なんて無粋なことはしたくないと思っているのですが、ときどき名刺を差し出してくる人がいます。
 
隣り合った紳士が「名刺交換をよろしいでしょうか」

名刺には○○コンサルタントと印刷されていました。

「うん? なんのコンサル? 一体何している人なの?」と思っていたら彼はこんな風に続けてきました。

「〇年前にM社を退職しまして、今は○○コンサルをしております。
M社では取締役をしておりまして、○○を所管しておりました。よろしくお願いします。」

これを聞いて、私はこんな風に思いました。

「M社は大手商社だから言いたい気持ちはわかるけど、いまだに元いた会社を引きずってるの?」

「いまコンサルをやっているなら、自分のコンテンツを語ればいいのに」

どうやら彼は、元M社の取締役という勲章が、いまだに居場所になっていることに気付いていないようです。

2.セカンドライフの心構えを知っておこう。


レフェリーが「ラウンド 2!」と宣言した瞬間に、ダウンしたらラウンド1で取ったポイントなんてすべて無効になります。

つまりセカンドライフになったら、それまでの肩書きはリセットです。
ダウンせず、どれくらいポイントを稼ぐかで、その後の人生が決まります。

3.セカンドライフの組立方

セカンドライフに入ったら、考えなければならないことがあります。

それは自分ならではの新たな肩書きを作っていくことです。

読者の中には

「えっ!? 新たな肩書きなんて、そんなに簡単にできるわけないでしょ!」

と思われた方もいらっしゃると思います。

でも、ここで言う新たな肩書きとは、なにもビジネスを起こして大成功するというようなことではありません。

元いた会社と決別し、

「私は〇〇ができて、〇〇を生み出している人です。」

を名刺の肩書きにしてしまおうというお話です。

これから二通りの肩書き作りの方法をお話します。

ひとつは「過去の肩書きを利用する方法」、次に「新たな肩書きを作る方法」です。

1)過去の肩書きを利用する方法

言うまでも無く過去の肩書き、経歴を利用して、誰かの役に立てられるのであれば積極的に利用すべきです。しかも効率よく活かすことができます。

ただこの場合、ひとつ注意しなければならないことがあります。

それは、いつまでも過去の肩書きにしがみ続けていると、新しい肩書きを創くれず、そこから抜け出せなくなるというリスクです。
(先ほどのワイン会の紳士のように。。。。)

私の周りにも輝かしい経歴を活かして、コンサルタントをしている人がいますが、彼のセミナーに参加したとき、セミナー受講生からこんな言葉を聞きました。

「あの人 また言ってるよぉ。。。あれしかないのかなぁ」

「あれって自慢話じゃねぇ? はぁ・・・つまんねぇ」

残念なことに、こういう声は本人は届かないので、なおさら悲劇です

人は残酷な生き物で、必ず飽きるという特性をもっています。

ですから、新らたなコンテンツを準備しておかないと、どんなに良いコンテンツでもいずれ飽きられてしまいます。

※これ、、、実は、、、私の体験談でもあります。 汗

2)新たな肩書きを作る方法

ストレスなくやり続けていることをコンテンツの種と考えて、「何ができて」、「どんなアウトプットができて」、「誰に喜んで貰えるのか」を体系化しておくことです。

【私の例】
・ゴルフが好きで、ずっと練習記録をとっていた。
・練習記録法を体系化する。
・人に語れるようにすると、コンテンツになる
・出版する。2018年に『ゴルフで覚えるドラッカー』を出版しました。

それが見つかったら、躊躇無く名刺を作って
「私は〇〇をして、〇〇を作り出している者です」
という肩書きで名刺を作る。

その名刺を使って、早い内から実証実験をしておけば、スムーズにセカンドライフに移行することができます。

そうやって、いま自分が使っている肩書きや経歴をフカンし、社会に飽きられていないか観察することも重要です。

さて、話を元に戻します。

常日頃から、自分は「何ができて」、「どんなアウトプットができて」、「誰に喜んで貰えるのか」を熟考し体系化できれば、それが肩書きになります。

あとは様々な学びと融合しながら、コンテンツを磨いていけば、ラウンド2は勝ったも同然。

あとはやり切るだけです。



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