見出し画像

ロジカル思考の罠。『ロジラテ』思考で成果をあげる行動論 #A05

ロジカル思考って何?

プロジェクトを始めると「ロジカル思考で分析したの?」とか、「どんな仮説の元に、この課題を設定したの?」とか問われて言葉に詰まる場面が多々あります。

ロジカルシンキング は、 原因 と 結果 について、 詳細 に 分解 し て 考え て いく こと が 可能 な 思考 法 です。 ただし、 分析 には 適し て い ます が、 因果関係、 相関関係 の 範囲 の 外 に ある 解決 策 には、 なかなか リーチ でき ない 思考 法 でも あり ます。
プロの課題設定力―問題解決力より重要なビジネスリーダーのスキル 東洋経済新報社

私も経験があります。目の前の問題に対する原因を幾つも抽出して、仮説立て⇒課題設定⇒戦術を設定し、最も有効な課題と戦術はどれなのかをメンバーと喧々諤々やりました。

ロジカル思考で作ったロジックツリーや、フレームワーク、Swot分析を上司に見せるだけで、納得してくれるのですから、こんな楽なツールはありません。

ただ結果を振り返ると、ロジックツリーで出した課題、戦術を実行して問題を解決できたものの、成果(業績、効率など。。)は上がらずメンバー達と「あれ?俺たち結局何やってたんだろう?」とモチベーションが下がりまくったことも度々。ー

ここまでお読み頂いた読者は、多分こんな意見を持たれたのではないでしょうか?「それは問題点の選択を間違えたからでしょ?ロジックツリーをきちんとすれば、そんなことは見極められるはず」

その通りです。その問題を解決すれば、成果に繋がる問題かどうか。つまり「核となる課題」になるかどうかをきちんと分析できれば、こんなミスは犯さないはずです。  。。。っがしかし。。。現実はこんなミスは日常的に起きています。何故なんでしょうか?

ロジカル思考は『目の前の問題を解決する』には有効な手段。。だが。。本質を見極めるためには物足りない

何か問題が現れたとき、「そもそもこの問題は本質的な問題なのか?」という視点をもってプロジェクトを進められればいいのですが、一般的には「さぁ この問題を解決するぞ!みんな集まってくれ」となって、問題解決を目的としたロジカル思考の主戦場になります。つまり垂直方向に深掘りしてくことになります。

もし、ここで「この問題は、目指す姿を達成するための解決すべき問題なのか?」と問題自体を疑ってみるとか、他の問題と組み合わせて分析できていれば、先ほどのように成果もあがらず「俺たち何してたんだろう?」となることはなかったと思います。つまり水平思考(ラテラル思考)が必要だったのです。

成果を上げるには”ロジカル思考”+”ラテラル思考”=『ロジラテ思考』が必要です。

じゃぁどうすればいいのか?

まずはロジカル思考で問題を分解していきます。
1.「何が起こったのか?」 
2.「何故起こったのか?」⇒仮説を立てる⇒問題を疑ってみる
             ⇒本質的な問題を抽出=「核となる課題」
3.「何をすればいいのか」⇒戦術を立てる

仮説を立てるときに、その問題が解決されれば、本当に「目指す姿」を達成できるのか、水平思考的(ラテラル思考)に考えてみる。例えば
1.問題だと考えた前提を疑う
2.視点を変える
3.他も問題と組み合わせたとき、重複していないか
などです。

つまり、ロジカル思考とラテラル思考(ロジラテ思考)を同時に行って、この問題さえ解決できれば必ず成果(目指す姿)をあげられる「核となる課題」を見出せば、ミス無く効率良く成果をあげることができます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?