セカンドライフ「50歳になったら、やっておくべきこと」#P02
定年を迎えた人はその日を境に疎外感を感じ、完全退職したあとは、やることもなく、収入源もなく空虚を感じている人が沢山します。
今日の記事は、そうならないために50歳から準備する方法についてお話します。
1 定年を迎えると何が起きるか?
これから定年を迎える人が毎年354万人も出てきます。
私も5年前に定年を迎え、再雇用で会社に残ることができたものの、その日を境に身の回りの激変ぶりに翻弄されました。それは組織人として初めて味わう「疎外感」です。
昨日まで呼ばれていた会議に呼ばれなくなり。
メールは毎日200通以上きていたものが、半年もすると20通程度。
しかも殆どCCメールで、とくに読まなくても問題ないようなメールばかりになっていきました。
それでも65歳までシニアスタッフとして会社に出社したのですが、会社はシニアを有効活用するような仕組みはなく、一日中なにもせず終業時間を待つだけの毎日でした。
これ。。。。結構辛かったぁ・・・
私は45歳からドラッカーのマネジメントを学び、実践してロジラテ思考を考案しました。
2016年からドラッカーのメソッドをゴルフに活かして練習を開始。
その結果、半年でシングルプレーヤーになったことがキッカケで、2018年に「ゴルフで覚えるドラッカー」(ゴルフダイジェスト社)を出版することができました。
このことが60歳以後の人生を大きく変えることになりました。
同僚は私のことを「運のいい人だ。そんなことができるのは特別な人だ」といいますが、私はそうではないと思います。
定年まで勤め上げた会社員は、なんらかの仕事に携わり40年近くやりきったわけですから、必ずその人だけのスキルや考え方、取り組み方があるはずです。
ただ、その知識を体系化しようとしなかっただけなのです。
定年後の不安はなんですか?と聞けば、殆どの方は「自分の健康」、「家族の健康」、「リタイヤ後の収入」を挙げられるでしょう。
でももっと大事なことがあるのです。それは「自分は何者か」を知ることです。
読者の中には、「なんじゃそれ!」と思われたと思われたでしょう。でもリタイヤ後の人生を過ごす上で、これが一番大事なのです。
会社の名刺を見せれば、細かく説明しなくても相手は何者なのかを理解してくれます。
しかし、会社を離れて一個人になったとき、「貴方は何をされている方ですか?」と問われたときどうしますか?
どんな些細なことでも、某かの知識を体系化できていれば「○○をして、○○を作り出している○○です」と答えられます。
そこが「自分の居場所」になります。
2 定年前に、何を準備しておけばいいの?
よくセカンドライフのコンサルタントが、リタイヤ後に趣味を持てとか、資格を取れとか、やりたいことを見つけなさいと言っています。
しかし、定年後に始めてもそんなこと簡単にみつかるものではありません。
還暦すぎてから始めても時すでに遅し。
少々きつい言い方になりますがリタイヤ後に始めても遅いのです。
そこで50歳になったら、こんなチャレンジを始めて見てはどうでしょうか?
●なんでもいいので、まずは自分の名刺と肩書きを作る
●プライベートの場では、絶対に会社の名刺も会社名も出さない。
●プライベートの場では、個人の名刺だけ渡す。
私は45歳とのき、こんな名刺を作っていました
1)肩書き 「マネジメントメソッドの実験者」
2)補足 私は世の中で流行ったビジネスメソッドが正しいかどうか、
自部門で実験している人。
まずは、仕事でも趣味、興味を持っていることを肩書きにして名刺を作ってみては如何でしょうか?
例えば、映画鑑賞でも野鳥観察でも、私のようにゴルフでもいいので知識を体系化する活動を、コンテンツにしてみるのもいいと思います。
やっていくうちに成長していけば、肩書きも変わっていきます。
そうやって65歳までやり続ければ、仕事を探す人から、仕事を作る人になれるはずです。
一度、チャレンジしてみませんか?
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