記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

#シャニアニネタバレ感想 アイドルマスター シャイニーカラーズ 第3章 感想

お疲れ様です。
バウアーです。

いよいよこの時が来ました。
2023年にスタートし、
年を越してスタートしたシャニアニ先行上映も
これが最後です。
第1章が入り口、
第2章がボディ、
そして第3章は出口。
どのような大団円を迎えるのか、
とても楽しみにしていました。

視聴前の予想として、
もしかして真乃が曇るエピソードが
挿入されるのではという考えがありました。
過去のアイマスアニメのメインポジションの
アイドルは何かしらの形で曇ることがあります。
直近で言えば、
ミリアニの未来ちゃんが第4話で大きなトラブルを
起こしてしまったエピソードがそれに該当するでしょう。
そんなエピソードがあるのかどうか。
注目ポイントの一つでした。

第2の注目ポイントは、
甜花にどれだけスポットライトが当たるのかです。
これまでのアルストロメリアで活躍したメンバーで言えば、
甘奈が先頭に立っていたと言えるでしょう。
千雪さんもポイントポイントでの
活躍がありました。
なら甜花は?
何かしらの活躍はあるのか?
アルストロメリアPとして注目していました。


シャイニーカラーズをどういう風に見ているのか

自分は時々、
Xでライブ会場で知り合ったPの方々と話すことがあります。
その中でシャニアニの事を話すと、
それなりに映画館に足を運んだ方がいることに気付きます。
ミリアニの先行上映の時にも思いましたが、
やはり一度は鑑賞される方がいることに喜びを覚えました。

そんな方々からシャニアニの感想を聞くと、
「人数を絞っていて初心者向けではないのか」という
意見を耳にしました。
シャイニーカラーズは28人のアイドルたちが存在します。
確かに他ブランドと比べたら最小人数ですが、
それでも小学校の1クラスレベルの人数です。
全員出すと誰が誰だか分からなくなるのは
仕方がありません。

なのでこのシャニアニでは初期の4ユニット、
16人に絞っています。
過去のデレアニやMアニ、
U149でも同様の傾向があります。
大人数を出すにしても、
それなりの数に絞るということは、
間口を広く構えることに繋がるのだと感じました。

第九話

前回からの続き。
シャニPから16人のセンターを任された真乃。
中々決意出来ない中で、
アンティーカの面々との合同レコーディングにて、
「ツバサグラビティ」の歌詞から彼女なりの
センター像を掴みながら最後はセンターを担うことを
決意する。

真乃はこれまでのブランドのセンターアイドルと比べると、
引っ込み気味な部分があるのは否めません。
皆を巻き込むようなアイディアが浮かんで
直ぐに行動に移すようなタイプではありません。
だからこそ彼女がエピソード全体を使って、
彼女なりにセンターに立つ人間の像を描き、
自分なりの答えを導き出した上で決意する。
このあたりの話の作り方は丁寧だったと思います。

「ツバサグラビティ」の歌詞をストーリーに絡めたのも
良かった。
アニメのアイマスは新曲沢山盛り込んでいますが、
楽曲そのものに向き合い、
考察するステップを視聴者に見せました。
これにより、
単なるアニメのOP曲ではなく、
意味を付加することができました。

アンティーカの仕事が個別で進んでいるというのも面白い。
イルミネとそれなりに喋っていたのは咲夜。
モデル上がりのアイドルで、
このエピソード内での仕事も前職を生かした
仕事のようでした。
他メンバーはそれぞれの現場での活躍が描かれ、
一見するとバラバラになっているように見えますが、
そこはユニット内での絆がメンバー間をつなぎ留めます。
この環境を咲夜は好意的に感じていて、
ユニットのコンディションの良さを感じているようでした。

レコーディングの際に真乃が気持ちを込めて歌った際に
シャニPが「見えた」と発言したことに言及したい。
この場合の見えたというのは、
真乃を通じて16人のステージが見えた。
決して幻覚とかそういう表現ではありませんが、
のびのびと歌う彼女を通じて見えた景色は、
先のエピソードに繋がっているのを分かり易く表現していました。

第十話

「Spread the Wings!!」をライブに盛り込むため、
4ユニット全参加の合宿を決行。
センターとしてまとめあげようとする真乃。
合宿ということで林間学校のような雰囲気のまま、
放課後クライマックスガールズが過去に訪れた学校を借りて、
全員で合宿するのであった。

シャニアニ。
君もですか。
元祖アニマスで登場した「民宿わかさ」。
デレアニとMアニにも登場し、
世界観の繋がりを象徴していた施設ですが、
ミリアニに続いてここでも登場せず。
あくまで別世界のポジションを
強調しているのでしょうか。
勿体ないなと個人的に思いました。
なおU149はパラレルワールドなので
最初から期待はしていませんでした。

はづきさんがこのアニメを通じて、
ダンスレッスンだけではなく
ボーカルレッスンまで務めていたのは
彼女の有能さを描くには十分すぎるほどです。
コミカライズのジムシャニでも同様に、
アルバイトとは思えない働きぶりで
283プロを支えているのは驚異的と言えるでしょう。
この合宿でもダンスレッスンの講師役となり、
メンバーへ適切な指示を出していました。
ホントに何でもできますね。

合宿名物のカレー作りエピソードでは、
各自の料理スキルが表現されていました。
そしてやっぱり甜花は危なっかしい。
明らかに料理慣れしていないのが分かりました。

思ったよりも全員料理スキルがあるように感じました。
手順で詰まるようなアイドルはいなかった。
というか下手なキャラのポジションとして
適格だったのが甜花だったと言うべきか。
何はともあれ、
カレー作りのシーンは安心しました。
とはいえチョコ先輩。
何枚板チョコ常備しているの?

真乃が一人プールで思いにふけるシーンについては、
仲間の支えがあるとはいえ最後は自分の気持ち次第。
強い願い次第ではとここでも自分なりの答えを
出そうとする姿勢がありました。
めぐる、灯織と支えてくれる仲間がいる。
事務所のメンバーがいる。
しかしながら自分の中での気持ちの整理を、
彼女のペースで進めていたのは印象的でした。

肝心のレッスンシーンについては、
総合的にメンバー同士の絡みが見られたことへの
新鮮さを感じました。
繰り返しになりますが、
シャイニーカラーズのコミュは個人、
もしくはユニット内で展開されることが基本。
ユニットメンバー同士が交流、
それも結構バラバラに絡むというのは
原作ゲームではあまり見られません。
これもアニメならでは、
ビジュアルでの絡み合いが良い方向に働いたと
感じました。

第十一話

いよいよ始まる1stライブ。
各々メンバーが会場に集結し、
メイクに衣装と準備を整えながら、
いざ出陣する。
そのトップバッターはイルミネーションスターズ。
果たしてどんなライブとなるのだろうか。

1stライブのタイトルは、
FLY TO THE SHINY SKY」。
これはそのまま、
2019年の1stライブのタイトルとなります。
あの時のライブ会場は
「舞浜アンフィシアター」。
2000人単位の会場でした。
アニメ内のステージを見ていると、
明らかに円形の舞台装置の痕跡が見えるし、
装飾もあの時のライブそのまま。
昔を思い出しました。

話の内容については、
現実の1stライブをベースに
アニメとしての1stライブを実施したという印象。
最初にイルミネーションスターズが登場し、
「ヒカリのdestination」に「虹になれ」を
披露したのは当時のセットリストそのまま。
その後は各ユニットが入れ替わりでステージに立ち、
同時に裏ではこんなことが起こっていたという
メイキングを並行していたような構成でした。

アルストロメリアのシーンについては、
甘奈が先頭に立って喋るのは
予想通りでしたが、
甜花がここに来て崩れそうになるところで
二人が支えるというシーンが見られました。
アルストロメリアの番が終わって
バックステージに戻ると、
感情が溢れて甜花が泣くシーンでは、
二人が甜花の手を取る。
そして甜花が笑顔になる。
よくやり切ったと褒めたくなるシーンでした。

放課後クライマックスガールズや
アンティーカについては、
やはりパフォーマンス重視のユニットとして
これでもかと画面を広く使ってアクティブに
動いていたのは当時を思い出しました。
タオル曲の「太陽キッス」で
キャストとお客が一緒にタオルを振り回すシーンは、
放クラならではだと思うシーンの一つです。

第十二話

1stライブもいよいよラストスパート。
ライブにかける全員の思いをお客に伝え、
いよいよラストの曲。
「ツバサグラビティ」に感謝の気持ちを込めて、
全員が歌いきる。

まず第一に。
ライブシーンを2エピソード丸々使うという点は
ミリアニとの分かり易い共通点。
これは脚本が「加藤陽一」であることもそうですが、
アイドルアニメに大事なものは何かを
考えた時の分かり易い答えとして、
ライブシーンを目いっぱい描くというのは
自分も見たいものでした。

第二に、
まさか最後のメンバーからの挨拶シーンを
アニメで表現するとは思っていなかった。
ライブ中にお客に向かって話しかけるシーンそのものは
よく見かけるものですが、
現実のライブのように最後の挨拶の時間を作って、
ユニット代表のメンバーが語るという形を
アニメでやるとは。
これは人数を絞っている上で、
しっかりとメンバーからの挨拶をお客、
そして映画館の観客に届けるための手法だと感じました。

「Spread the Wings!!」に「ツバサグラビティ」を
フルバージョンで届けたシーンについては、
楽曲の素晴らしさを信頼して尺を多めに使ったのではと
感じました。
シャニアニでは目立った新曲は「ツバサグラビティ」くらい。
他はこれまでの楽曲を再利用しています。
決して省エネではなく、
何度使っても楽しめるほどに良いが故に、
初期曲を沢山使っているのがシャニアニだと感じました。

ラストにかけて各ユニットが仕事に精を出しながら、
ピクニックで各々が談笑するシーン。
ピクニックのシーンでビクっとしましたが、
ここは温厚に事が運ばれました。
翼を広げて大きく飛び立つアイドル達の物語は、
ここに幕を閉じるのではなく、
鳥のように大空を自由に舞う。
それが283プロなのだとメッセージを伝えました。

第二期への期待

今回の先行上映最大のネタバレと言ってもいいかもしれません。
ストレイライトとノクチルのメンバーが
登場しました。
そして最後に、
第二期以降のアニメ制作への意気込みを伝えながら、
第3章は終わりました。

まさかMCU映画の定番である伏線を匂わせたラストにするとは。
こんなの見せられたら次に期待するしかないでしょう。
シーンすら描かれていないシーズとコメティックは?
色々と考えてしまいます。

感想

予想していた真乃が曇るエピソードは
描かれることはありませんでした。
思い詰めるような顔つきが
あったのは確かですが、
目立って曇るというような感じはありません。
スタッフがメインアイドルが曇るエピソードを
敢えて入れなかったのか。
それともイルミネが結成されるまでの流れで
ギクシャクする過程を曇るエピソードの内としたのか。
それは分かりません。

甜花は頑張ろうとする姿勢を常に見せていました。
でもどこかしらで引っ込んでしまいかける時に、
千雪に甘奈が手を取ってくれる。
そして甜花は頑張れる。
アルストロメリアの支え合いのシーンが
甜花を中心にこの第3章で沢山見られました。

1stライブ後に撮影されたアニメ内の写真については、
過去にXにて投稿された写真が直ぐに頭に思い浮かびました。
当時の16人体制のライブの集合写真は
思い出深いものがありました。

ここからは総括の感想となります。

明確に比べることは難しいですが、
もしかしたら自分の中で一番刺さったアイマスアニメが
シャニアニかもしれません。

理由その1。
各ユニットのエピソードがゲーム準拠であること。
過去5年の原作ゲームで積み上げてきたものが
本作品に影響を与えているということは、
サービス開始から触れている自分にとって
これ以上ない程に味わいの深い作品になっていると言っても
過言ではないと思っています。
反面、
初心者の人には取っつきにくいところがあるでしょう。
そこは運営の判断次第なのでしょうが、
少なくとも自分はこのアニメが好きになりました、
フィルムスコアリングを使って雰囲気づくりをしながら、
ゲームでのエピソードをアニメで表現する。
これに酔いしれました。

理由その2。
新曲を持ち込むことが絶対的な正解ではないという事。
アイマスのアニメは新曲多めになりがちですが、
本作では最初のCDシリーズ、
BRILLI@NT WING」からの楽曲が殆どでした。
各ユニットの名刺代わりの曲が詰まったシリーズ。
自分がシャイニーカラーズを知らない方々に
最初に聞いてほしいCDシリーズとして、
いつもオススメしています。
そんなシリーズから沢山楽曲が選ばれたことが、
この上なく嬉しいのです。

この感想記事はここで筆を置きます。
第二期への期待が膨らみつつありますが、
シャイニーカラーズのアニメはここで一度終わります。
長く楽しい期間を過ごせたこと、
このアニメに携わったスタッフの皆様へ
感謝の気持ちを込めて、
この記事を投稿したいと思っています。

それでは次の記事で会いましょう!

この記事が参加している募集

おすすめ名作映画

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?