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周囲の流行りに乗ること

 人間誰でも様々な趣味を持っている。でも、その趣味を好きになったきっかけってなんだろう。きっかけを思い返してみると、私の場合は友人付き合いのためだったりすることが多い。
 
 中学生の頃は、趣味が合致する人たちと仲良くしていた。同じ対戦ゲームやカードゲームをやっている人たちでグループみたいなのを作っていた。ただ、そのグループ内でも様々な流行りがあった。そのとき放送しているアニメとか。学校に行くと、みんなこぞってそのアニメの話をしているのだ。
 こうなると、私もそのアニメを見ないといけなくなる。そうでないと、その友人と一緒に居づらくなるからだ。共通の話題に参加できないと話に入ることもできない。
 ただ、アニメを見ないといけないという強迫観念、同調圧力に不満があるわけではない。友人のおかげで、アニメをみる趣味ができたからだ。

 最初は乗り気じゃなくても、いざ始めて見ると面白かったり、楽しかったりすることは多々ある。私は逆張りなきらいがあるので、そのようなきっかけがないとなかなか手が出せない。

 その一方で、友人と共有するために始めた趣味はどこかで不和が生じてしまう。私か友人かどちらかが先に飽きてしまうことだ。私が楽しんでいても、友人が飽きてしまい、話相手を失うことがある。逆に、友人と長く続けてきた共通の趣味に飽きてしまったときに、そのコンテンツから離れにくくなってしまう。
 難しいのは、その友人とは仲良くしたいが、友人の好きなコンテンツに興味がないときや、嫌いだったりするときだ。
 しかし、すべての趣味が共通している友人などありえない。仮に共通していても、熱量や知識に差がある。趣味が合わないから仲良くしないとか、趣味が合うから友達とか、そうではない。趣味が合わなくても、お互いの趣味に理解をもつことで交友関係が維持できる。
 趣味が合うところは共有する。合わない場合はその趣味を否定せず、そういう趣味があるのかと相手を許容する。これが一番大事なのだろう。
 

 趣味を始めるときも、離れるときも周囲の影響を受けている。周囲の影響がないと、私はきっと新しい趣味を始めることができない。友人が趣味を共有しようとしてくれるのはきっと有難いことだ。この先も友人各位におかれましては、どうか私と仲良くしてください。
 

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