日本、海外、幸せとは
おはようございます。音楽家の河野一之です。
本日も河野一之のnoteをご覧いただきありがとうございます!
今日の記事の前に3つお知らせをさせてください。
1、音楽クラウドファウンディング開催中
コロナ禍により楽しみの機会を奪われた小中高校生に音楽のレッスンや生演奏を通して少しでも楽しい時間を「緊急事態宣言」終了後に即お届けするための音楽クラウドファウンディングです。
2、2/28(日)13:00~
東京都西日暮里駅もより、やなかホールにて
「In Eb」と題したコンサートを開催します!
出演
チューバ:河野一之
テナーホーン:今井斐
ピアノ:清水初海
パーカッション:村田恵
こちらのメンバーでお送りするライヴコンサートです。
3、オンライン・レッスン開講中
河野企画では小中高校生への無料でのオンラインレッスンのご提供に加え、大学生や一般の方々向けにもオンラインレッスンを開講中です!
無料のお試しレッスンも開催していますのでぜひこの機会にご利用ください。詳細はこちらから
日本、海外、幸せとは
僕は本当に幸運な事に明日死ぬかもしれないと恐れないで済む日本に生まれ、その中でもさらに幸運な事に海外で2年間音楽を学ぶという外の世界を見たり、母国を外から客観的に見る機会を得られました。
そうした中で日々思うのは、この日本という国に生まれた時点でかなりチートであるなということです。
日本人の中でも全ての人がそうであるとは限らないという極論をのぞいて、多くの人は
いつでもお湯が使える環境にいるだろうし、朝起きると知らない人が家にいたり、自宅のゴミを漁りに来る人と遭遇したり、道端で突然酔っ払った人に胸ぐらを掴まれるという経験はしていないと思います。
なのでこのインドで生活されている方の言葉を借りると
日本人の幸せへのハードルってすごく高いのかもしれない
このツイートを見たときに自分が留学していたイギリスはウェールズでの生活が蘇った。幸せってなんでしょうか、今日はそこを考えてみる。
平成初期感
僕がまだ幼かった頃の平成初期、携帯電話なんてまだまだ普及していなくて、普通に駄菓子屋さんはたくさんあったし、24時間営業のお店なんてなかった。そこら中で大人はタバコを吸うし、ヤンキーと呼ばれる人たちもたくさんいた。
SNSなんてもちろんなく、一家に一台パソコンなんてもちろんなかった。インターネットにつなぐ時なんてモデムが”ピーガガガガッ!”と毎回異音を発しながらつなぐのも印象的だった。
ウェールズで暮らし始めた時、僕の印象はこの平成初期感でした。
・日本ほど便利じゃなくて、シャワーを浴びていると突然水になって、その後一切お湯はでなくなる。特にコーリーツアーが終わって帰ってくる深夜2〜3時にシャワーを浴びたくてもお湯がでなくて絶望したこともなんどもある。
・電車なんかもちろん時間通りにこない
・道なんてデコボコ
・ローカルなお店、個人営業のお店がたくさんある。
・東京のようにみんながみんな着飾っていなくて、素朴でいい人たちばかり
・人もそんなに多くない
なんだか僕が幼い頃に暮らしていた空気感があって、日本の今よりも全然便利じゃないんだけど、なんだか生命力に満ち溢れているような
そんな良い印象がありました。
死の香り
日本で暮らしていると交通事故や災害、病気などでしか死の危険は感じません。富士登山に行ったときに油断をすれば死ぬと思いましたが、これもとても特別な環境です。
僕らの住んでいるこの国はすごく安全で清潔で、夢でも見ているかのような平和な世界に住んでいます。
これは僕が外国で経験した「死の香り」があったからこそ客観的に見られるところだとも思っています。いくつか経験談を描いてみます。
・スコットランドに行った時、コンテストで優勝しみんなでカレー屋さんで打ち上げをした帰り道、道端で酔っ払った女性に突然胸ぐらを捕まれと怒鳴られる。(もしかしたらドラッグ中毒の方だったのかもしれない。)
・朝4時ごろ、寝ている僕がいる自室の電灯が突然点く。そして気づくと次の瞬間目の前に中東系の若い女性が立っていてこちらを見下ろしている。
・ある日、同居していた友人の部屋(その時は自国へ帰省していたで誰もいないはず。)の方から物音がする。見に行ってみると知らない男が寝ていた。
etc.
このように相手がその気であったならいつでも死んでいたような経験がいくつかあります。
上でご紹介したインドの方ほどではもちろんないけれど、日本だったら絶対にあり得ない事がたくさんあった。でもこれらの経験は僕に母国の素晴らしさを教えるのに十分な内容でした。
まとめ
海外に出てみるといろんな人がいて、いろんな場所があって、いろんな文化や価値観があります。
それらをどれが良い、悪い、何かと比べてすごい、そうでないというような話にするのは面白くないのでしませんが、
僕は日本以外で色んな経験をすることができたおかげで、この国の素晴らしさを知る事ができましたし、どれだけ恵まれているか
今存在を許されているこの環境にある”幸せ”にたくさん気づく事ができました。
幸せって本来は得るものではなく、気づくものなんだというのも大きな気づきです。
すでに自分の中にあるのだからいくら探してもないはずです。
今この国で、明日死ぬわけではなく、この後食べるものがないわけでもないのであれば、それだけでどれだけありがたいか
眠る前、当たり前に明日のことを考えられる今この瞬間こそ幸せなのではないか、僕はそう思います。
SNSでは誰かの成功や比較しやすいことばかり載っていて自分と比較しやすいけれども、今こそ目の前に広がる世界の中にまずは幸せを感じ
画面ばかり見ず、前を向いて生きていかなくてはなと感じます。
ありがたみを感じ、日々の希少性に気づき、楽しく生きていきましょう。
Thank you
Kazz
サポートして頂いた支援は全て金管楽器や金管バンドの奏法の研究、音楽を使ったエンターテイメントの発展に使用させていただきます。