風の谷のナウシカを映画館で見た話
おはようございます。
河野企画代表、チューバ奏者、指揮者の河野一之です。
今日は風の谷のナウシカを映画館で観た話。
先日妻とデートをしていた。我々夫婦はその時その瞬間の突発的な衝動を大切にしているためあまりあれしようこれしようとスケジュールを詰めない。
更に気分次第ではどんな予定も大幅にカットする。#ものすごい気分屋
見る前の心境
さて先日、雨も降ってるしということで一件ガッツリカットした後、さてどうするかと話になった。
そんな中先日生徒さんの一人が
映画館でジブリを見た!
というSNS投稿を行なっていた。これだ!
もののけ姫かナウシカで迷ったが時間的にナウシカ、いざ予約を行った。
この時の僕の心境は
1984年に公開されたナウシカ、僕が生まれた頃にはビデオやテレビの再放送しかなく両親が買ってくれたビデオは何度も見た。
という事で僕の中では何度も見たし、それを映画館の大きいスクリーンで見たところでどうなの?ぐらいにしか思っていなかった。
固定観念
そして映画が始まる。確かに内容は同じだ。でもそこに映し出されていたのは僕が知っていると勘違いをしていたナウシカとは全くの別物だった。
まず映画館という非日常の空間ゆえ、音響、画面の大きさ、雰囲気全てが家でビデオを見ていた時とは違う。当たり前の話だ。
でも一番異なっていたのは、見ている僕自身の違いだった。
変わっていたのは僕だった。
確かビデオを見ていたのは小学生、そして20代になり漫画版が原作だと知りそれを読んだ。
そのテレビに映る姫姉様。漫画に出てくる姫姉様。そして映画館の巨大スクリーンに映る姫姉様。
その全てが毎回受けての僕の年齢に合わせて変わっているように感じた。
現在32歳。戦争の事、人の事、自然な事、そして今のコロナの事。目を瞑っていたって入ってくる情報で少なからず僕も色んなことを知っている。
更にどんな人だって32年生きてくれば32年分の経験値を積む。それは小学生や20代の頃とは全く違うある意味新しい自分だ。
その新しい自分で見たナウシカは僕の感性を思いっきり撫で回し刺激し、涙を流させた。
数時間前の自分はまさかジブリ作品で涙を流すとはと思うだろう。そのぐらいジブリをというか、もはや自分自身を舐めていた。
世界は不変で溢れているけれど今回の機会はそれを更に確信に導く機会だった。
作品は変わらない、色あせない
父や母と見た原点
それを見る僕たちは日々変わっているのだから、過去に今の自分を構成してきてくれた芸術作品を改めて見る、感じるというのは自分の原点を垣間見る機会だと思う。
僕も確かにナウシカのようにただ純粋に何が正しく、何がそうでないのか突き進めていた時もあったし、今も少なからずある。
これはきっと大事にしなきゃいけない、いや、大事にしたい自分の気持ちだと再認識できた。
恐らく今しかできない機会。コロナ禍が終われば劇場は新作を流し始めるでしょう。
映画館を支援でき、更にあんなに素晴らしい時間を過ごせる映画館での再放送
最高でした。ありがとう妻、君の機転なしには無かった時間でした。
サポートして頂いた支援は全て金管楽器や金管バンドの奏法の研究、音楽を使ったエンターテイメントの発展に使用させていただきます。