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直島と豊島のアート鑑賞を通して制作活動へのヒントを得る(玉川学園 美術部)

この記事では、ベネッセアートサイト直島が学校や団体、企業の様々な目的やテーマに応じて実施した、2023年度の教育プログラムについてお伝えします。

プログラム概要

2泊3日で直島と豊島のアート施設を鑑賞し、自分の制作活動へのヒントを得るプログラム。美術部の合宿の一環で来島してくださり、滞在中に見た作品や景色を絵に描き、学校で画集としてまとめている。

■開催日時
2023年8月1日(火)~3日(木)
■参加者
中高生25名+先生3名
■問い合わせ日
2023年4月27日(木)
2023年7月11日(火)事前レクチャー
■認知経路
ウェブ問い合わせ

スケジュール

■1日目

13:30 宮浦港着
14:00 ベネッセハウス ミュージアム(対話型鑑賞)
14:30 ベネッセハウス ミュージアム 屋外作品など
17:00 離島

■2日目

  9:02 宮浦港着
  9:30 ヴァレーギャラリー
10:00 地中美術館、李禹煥美術館
12:30 昼食、本村レクチャー
13:30 家プロジェクト、ANDO MUSEUM
15:30 直島銭湯「I♥湯」
17:00 離島

■3日目

  9:20 唐櫃港着(豊島)
10:00 豊島美術館、棚田散策
11:30 離島

特徴

プログラムの特徴

・多様な表現に触れることで今後の制作活動へのヒントが得られるよう、多くの美術館施設を鑑賞できる行程を作成。
・主体的に鑑賞できるよう冒頭に対話型鑑賞を入れたり、本村を散策する前にレクチャーを入れるなど、自由鑑賞の手助けとなるようなパートを含めた構成にした。

参加者の反応

・対話型鑑賞は少し緊張しながらも、考えたことを自分の言葉で話してくれた。
・地中美術館や李禹煥美術館では、自分の好きな角度から建築や作品を熱心に観察するなど、それぞれの興味関心に合わせて主体的に鑑賞していた。

企画担当者からの評価

■満足度

4 / 5 点

■理由

打ち合わせや、当日の添乗など全体的なオーガナイズが行き届いており、安心して鑑賞することができました。

■再利用意向

5 / 5 点

■特に良いと思った内容

ベネッセハウス ミュージアムにおける対話型鑑賞
中高生にとって現代美術は難しい部分もあり、ぱっと見で意味の分からない作品は素通りしてしまいます。今回のプログラムでは個々に鑑賞するのとは違った視点を持って作品を鑑賞する時間を持つことができ、より深く作品を感じ取るための能動的な鑑賞姿勢を体験することができました。

■改善点

作品の解釈は鑑賞者に委ねられ、答えを設定しないことも大切ですが、作品制作の背景にあるものや、作者が述べている制作のコンセプトなど、確定的な部分に関しての解説があるとより理解が広がる部分もあります。特に中高生は前提となる部分の知識がないことが多いですので、もう少し解説的な内容が含まれても良かったと感じました。

まとめ・考察

・3日間を通して様々な環境、手法で表現された作品に触れることで、今後の制作活動へと繋がるヒントを得る機会となったのではないか。
・鑑賞を通してそれぞれが考えたことを発表し合うなど、冒頭の対話型鑑賞以外にも他の人の考えに触れる場面があると、より視野を広げる機会となったかもしれない。(大黒)

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