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私と母親の仲はLINEスタンプが取り持っている

私は母親と仲が良いと自信をもって言えない。

小さい頃から喧嘩が絶えず、母親から逃げるようにして上京した。長期休暇は実家に帰っているものの、大人になって改めて母親と話すことがなんとなく恥ずかしいと思うようになった。その恥ずかしさから母親には自分の近況連絡や相談などをほとんどせず、母親からたまに来るLINEに対して、5回に1回は返信するくらいの連絡頻度を保っている。

そんな私でも母親に向けて自発的に連絡をとる時がある。それは、私のテンションがぶち上がっている時だ。嬉しいことや楽しいことが一定基準を超えると、とにかく誰かにこの感情を伝えたくて、母親に“LINEスタンプだけ”を送るのだ。LINEスタンプだけ送る理由としては、私からLINEを送った後に母親との会話が続くことを避けようと考えているため。改めてこう文章で書くと、なんて親不孝な娘なんだと思った笑
でもこれが私の本心なのだ。

多分母親すれば、滅多に連絡してこない娘から連絡が来たら何があったんだと、とにかく理由が気になるはずだ。実際どうしたと聞いてくることもあるが、私からしたら理由なんかどうでもよくて、とにかく私のテンションがハイになっていることを分かってもらいたいだけなのだ。親不孝に加えて、なんて自己中なんだと思った笑


私が母親に送るのは大抵パンパカパンツのスタンプだ。数年前に私がどハマりした影響で、母親も好きになったこのキャラクターのスタンプには文字も何もないけど、一目見ただけで楽しそうな雰囲気が伝わってくる。

特にスタンプを使い分けている訳ではないのだが、スタンプの数によって私のテンションの高さがわかるようになっている。下記画像は3つで、かなりテンションが高い時。母親もこの仕組みを理解しているかは謎だが、たまに10個くらいスタンプを送ると、いつもと違う雰囲気を感じ取ってくれるので、多分わかってくれているのだろう。

私のテンションMAX時の母親とのLINE

普段はなかなか素直になれず、親と頻繁に連絡を取れない私だが、自分の都合のいい時だけ、LINEスタンプを送っている。親不孝とも自己中とも思うが、少なくとも今の親との関係はこのくらいがちょうどいいのかなと個人的には思っている。

ずっと一緒にいると、喧嘩してしまうくらい馬が合わない私と母親だが、LINEスタンプを通して私が人生を楽しんでいることを分かってもらえるのであれば、それでいいのだと思う。この一見ふざけたスタンプは私と母親との共通言語であり、関係を取り持つ架け橋でもあるのだ。

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