攻殻機動隊シリーズの本当の楽しみ方
『攻殻機動隊』シリーズである。
『攻殻機動隊』は、士郎正宗による漫画作品。ジャンルとしてはSFに属する。 この作品を原作とする劇場用アニメ映画が1995年に公開され、またテレビアニメ作品が2002年に公開された。
(ウィキペディアより引用)
あなたも一度は名前を聞いたことがあるのではないだろうか?
聞いたことはあるけど、なんか難しそうだから見ていないのではないだろうか?
わかる、わかるよ。でも、「難しさ」こそが攻殻機動隊の魅力なのだ。
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◆概要
まず、攻殻機動隊とはどんな作品なのか、一言で説明しよう。
攻殻機動隊とは、
「脳をインターネットに繋げることが当たり前になった近未来で闘うサイボーグ警察官達の話」
である。
もう面白そうでしょ?
「脳をインターネットに繋げる」ってイメージが難しいけど、簡単に言えば、脳でグーグル検索ができたり、LINE通話ができたりするってことです。それだけじゃなく、自分の視界に映る景色や感情までそのまま共有できたりします。
このインターネットに繋がった脳のことを作中では「電脳」と呼びます。
(電脳なんてSFの世界の話でしょ、と思うかもしれませんが、既にイーロン・マスクが2017年に電脳化を実現させるための企業を立ち上げています。)
この人が主人公の草薙素子。サイボーグ警察チームのエースで特A級のハッカーでもある。
詳しいあらすじや登場人物はこのサイトにまとめられているので、是非見てみてください。
◆「わからない」のに、「おもしろい」
この作品の魅力の1つは「わからない」ところだと思う。
まず、「登場人物がやたら引用を使って会話する」ところがわかんない。
彼らは電脳で辞書検索みたいなことをしながら小説や、古文、漢文など、様々なものから引用して会話するので、端から見たら何話してるのか全然わからないのだ。
次に、「電脳戦」が何やってるのかわからない。
電脳戦とは、簡単に言えば「電脳をハッキングする」ことである。
超強いハッカーだと、相手の視界を奪ったり、記憶を操作したりするのだが、電脳戦は全て彼らの脳内で行われるため、端から見たら何してるか全然わからないのだ。
あと、そもそも専門用語が多すぎるってのもわからないポイントである。
「ゴースト」「ゴーストハック」「義体化」「熱光学迷彩」「枝がつく」「焼かれる」「目を盗む」「身代わり防壁」「思考戦車」etc...
こういった専門用語が当たり前に使われて、特に説明が無いまま話が進むので、なーんにもわかんないのだ。
なのに、おもしろい。めちゃくちゃオモシロイ。
戦闘シーンはかっこいいし、キャラも全員かっこいい。話の展開も素晴らしいし、タチコマは可愛い。
そして、わかるようになったらもっとオモシロイ。
意味がわからないのでググる。
そうすると、公式の用語解説サイトが出てくる。
他にも、この話のこのセリフはどういう意味?みたいなことも調べると出てくる。
そうやって色々調べながら視聴することで、そこに能動性が生まれるのだ。
本来、アニメや映画は受動的なコンテンツである。もちろん、攻殻機動隊は受動的に見てもオモシロイのだが、さらに能動的に色々ググりながら見始めたら、ビジネスや勉強などの能動的な面白さが加わって、面白過ぎて止まらなくなります。
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結論、何が言いたいかというと、
「わからないこと」を怖がるな。
ということだ。
いきなり説教臭くなって申し訳ないが、SF作品なんて基本的に「自分で調べて楽しむ」ことが前提のジャンルなのだ。
それに、「スマホ」という最強の調べるツールがある現代こそ、最もSF作品を楽しむのに適した時代なのだ。
だから、調べることをめんどくさがって「なんか難しそう」とその楽しさを放棄してしまうのはもったいない、と私は思うのだ。
是非あなたも、あまり難しく考えずに攻殻機動隊を見てほしい。わからなかったら私に聞いて下さい。
そして、ハマったら私と熱い攻殻トークを交わしましょう。
今回は以上です。
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