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★【戦術】”流れをつかむ・良くする”プレーをする

流れを ”感じる” ”読む” ”つかむ”

 試合では「流れをつかむ」ことは勝つための大きなポイントですが、流れは目に見えるものではないので ”流れを感じ、流れを読む力” が重要になります。
”流れを感じ、流れを読む力”をつけるには
         どうすれば流れが良くなるのか?
         どうすれば流れが悪くなるのか?

セオリーを理解しておくことがポイントになります。

試合ではターニングポイントとなる場面が突然訪れることが多いので、いかにアンテナを張り流れの変化を感じ取ることができるか? 変化を感じたときに集中力を高め、自分がすべきことをしっかり行なうことできるか? が重要になります。
流れを変えるプレーのセオリーを理解しそのプレーの練習を積んで上達することで、 ”試合の流れをつかむ” ”試合の流れを相手に渡さない” ことがチームとしてできるようになり、試合に強いチームが出来上がっていきます。


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守備のとき、”流れを良くする”プレー

先頭打者を出塁させない(出さない)

先頭打者を出塁させるとそのイニングは基本ずっと走者がいた状態で守備することになり、ピンチの状態が続くイメージで守備を続けることになります。
特に四球を与えてしまうと、相手に流れが行ってしまう可能性も高いです。投手にとって”四球を出さない”ということは、試合での大きなテーマとなります。

ファインプレーをする

ファインプレーは通常であればアウトにならない(ヒットになる)確率が高い打球をアウトにできるため、自チームに与える良い影響は大きいです。
特にそのファインプレーで失点の状況を防ぐことができると、試合の流れを大きく好転する可能性が高いです。

3者凡退でイニングを終える

3者凡退で終えるということは”守備の時間を短時間で終える”とも言えます。攻撃への頭の切り替えをスムーズにすることができ、その後の攻撃を良い状態で迎えることができるようになります。
特に打者が早打ち等して少ない球数で3者凡退に終えることができると、より次の回の攻撃に良い影響を与えます。

相手走者の盗塁をアウトにする

相手が仕掛けてきた盗塁をアウトにするというのは、アウトを1つ増やすだけでなく塁上にいた走者が1人いなくなるので二重に試合の状況を良くすることができます。
また、盗塁は相手チームが意図的に仕掛けてくる作戦なのでそれが失敗すると攻撃に対する勢いを削がれてしまう要因となります。

点を取った次の回の守備を0点に抑える

点を取った後の守備を0点で抑えることができると、試合の大枠の流れを自チームに持ってきたイメージが強くなり次の回の攻撃にも弾みがついていきます。
逆にこの回の守備で失点すると、相手には”まだいける!”という印象を与え試合の流れをつかみ損ねてしまいます。(ケースによっては相手に流れが行く可能性も)

※ 守備で流れを良くするポイント

投手が出来るポイントは、ここがポイントという場面で”ここ一番の集中力で打者を抑える”能力で、よく「ギアを上げる」と言われます。
ギアを上げる投球には経験も重要になるので、いきなり試合で行なうのではなく普段の練習・練習試合の中で”ギアを上げる練習”をしておくと良いです。
  (イメージ例 ⇒ 普段が70~80%の力で投球、
                ギアを上げるときは100%で投球)

野手が出来るポイントは”アウトにできる打球を確実にアウトにする”ことです。投手・自チームにとって、打ち取った打者でアウトに取れなかったときはダメージが大きいためです。
その上でファインプレーが出れば、より流れをつかむことができる可能性が高くなります。

攻撃のとき、”流れを良くする”プレー

先頭打者が出塁する

先頭打者を出塁させるとそのイニングは基本ずっと走者がいた状態で攻撃をすることになり、チャンスの状態が続いたイメージで攻撃を続けることになります。
特に四球をとると流れがつかむ可能性も高いです。相手投手にとっても”四球を出した”ことは心理的にダメージがあります。

四球をとる

四球はヒットとは違う影響を相手チーム与えることができます。
 ● 1塁へ確実に出塁できる。
 ● 打者だけでなく、1つ前の塁に走者がいる場合は
                    その走者も次の塁に進める。
 ● 相手投手に最低でも4球投げさせるので、
         攻撃の時間が長くなる。相手守備の時間が長くなる。
 ● 相手投手の投球数が増えるため、疲労が多くなる。
 ● 相手守備が”投手の独り相撲”と感じ、守備のリズムが悪くなる。
特に投手の状態・試合の状況により四球を狙いにいくとより有効なケースがあります。
 ● 相手投手の立ち上がり(先発の初回・救援の変わってすぐ)
 ● 投手コントロールが定まらない
 ● ボール先行のカウントになっている
 ● 相手投手の調子が良い(ヒットは打ちにくい)
 ● 前の打者が四球で出塁した

送りバントを1球で決める

同じ送りバントを決めるのも、”ファーストストライクで決める”のと”追い込まれてから決める”のとでは、結果は同じでもチームの心理状況(攻撃への勢い)は大きく違います。

盗塁を決める

盗塁は、通常であればバントなどで1アウトを取られてでも進塁をさせたいところをアウトを取られずに進塁させることができます。
盗塁が決まることで得点圏に走者をおくことができるので、相手守備陣に与えるプレッシャーも大きくなります。

※ 攻撃で流れを良くするポイント

打者が出来るポイントは”相手守備が嫌がることをする”ことです。

守備は基本”受け身”の状態でしか対応できないため、相手攻撃陣が仕掛けようとすることを止めることはできません。
何をするか?は攻撃側が自由に選択できるので、相手が嫌がることをすることは流れをつかむのに非常な有効な方法になります。

相手が嫌がる攻撃例  本塁打後のセーフティーバント
本塁打は相手守備陣にとって非常にダメージが大きく、仮にそこまでの流れが良くなくても一気に空気を変え流れを変える力を持っています。
この状況ではさらに流れをつかみに行く方法として、セーフティバントを試みることは十分に考えられます。
  ● 立て直したい守備陣に、さらなるプレッシャーをかけるため
  ● 走者がいなくなったので、さらに畳みかけて攻撃するため

ただしこの場合、セーフティバントが決まれば相手守備陣にさらなるダメージを与えることができますが、アウトになると(かんたんに)相手にアウトを1つ与えることにつながり、せっかくつかみかけた流れを悪くする可能性も十分に秘めています。

もともとセーフティバントはあまり成功率の高い作戦ではないため、流れを確実につかむ方法としては若干不安があります。
この場合、セーフティバントをする様子を見せるだけ(構えをしてバットを引く・フェアラインギリギリのバントをしファールでOKとする…)でも十分で、これでも攻めを継続する姿勢を見せ相手守備陣にプレッシャーを効果があると考えらます。仮にその後凡退したとしても、流れが相手には行きにくいです。

流れが悪くなるプレー

反対に流れが悪くなるプレーもあるので、理解しそのようなプレーをしないことが重要になります。

守備のとき、流れが悪くなるプレー

 ● 先頭打者への四球(死球)
 ● バッテリー間のサインが合わず、時間がかかる
 ● バッテリー間でのミス・エラー
 ● ダブルエラーで、余計な進塁を与える
 ● カバーリングを怠り、余計な進塁を与える
 ● 得点した後、すぐ失点する

攻撃のとき、流れが悪くなるプレー

 ● 初回の攻撃 1番打者が見逃し三振
 ● 攻撃の時間が短い
 ● バント失敗・バントがなかなか決まらない
 ● 無駄な走塁(盗塁)でアウト
 ● けん制でアウト

流れが悪くなるプレー、その他

 ● ボーンヘッド


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