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★【戦術】クセを見抜かれているとき

試合では、相手の動きから「これはクセを見抜かれているのでは…」というときがあります。

 (例)けん制のクセ・バントのときのクセ・変化球を投げるときのクセ

選手も人間なので、さまざまなプレーを行なう際ついついクセが出てしまうことは多く100%クセをなくすことは不可能です。
相手チームにクセを気づかれた時にどのように対応するか?チーム内で共有しておくと、いざというときに慌てずに済むようになります。


見抜かれたクセが何か?わからない場合

まずは、どのようなクセが見抜かれているか?調べます。
クセを見抜かれた本人が思うように見つけられないことも多いので、チームメイトも一緒に調べいち早く見つけることがポイントです。これが把握できないと、対策の打ちようがありません。

もしどうしてもわからない場合は、クセを意識するあまりプレーに支障が出るくらいなら気にせずに思い切りプレーをするくらい割り切って良いと思います。

見抜かれたクセを把握している場合

クセを把握している場合は、対応策が2つあります。

① クセを直す

クセを直すことで、相手にプレーを読まれるリスクはなくなります。

ただし、クセを直すことで本来のパフォーマンスが出なくなるようであれば、
(例) 変化球のとき、セットポジションのグラブの位置が下がる
       → 直してしまうと、キレの良い変化球が投げられない
”相手に見抜かれるリスク”と”パフォーマンスが下がるリスク”を比較しリスクの少ない方を選ぶ、場合によってクセが見抜かれてもいつも通りでOK という判断をしプレーを続けることも一つの判断です。

② 見抜かれたクセを利用する

見抜かれたクセを利用し、相手の混乱を誘うという方法もあります。
(例) 変化球のとき、セットポジションのグラブの位置が下がる
    ことを相手が把握している
      → あえてクラブの位置を下げた状態で直球を投げる
把握したクセ通りでない球が1球でも来ることで、相手は盗んだクセに対する信用が失われてしまいます。

もう少し高度にクセの利用を考えると、試合がまだ序盤・点差がある場合はクセ通りの投球をし相手が信じ切った状態にした上で、終盤・僅差の展開のような重要な場面のときにクセとは違う球種を投げる という戦術も考えられます。相手はそう簡単に対応することはできません。

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このようにクセを理解しうまく利用することができれば、無理やりクセを直す必要はなくなります。
クセを盗まれてしまうとそれだけでに心理的に追い込まれたようになってしまいますが、クセを利用する方法を持っていると心理的に追い込まれることはなく余裕がでてきます。

自分のクセに関し自分で気づくことはなかなかないので、チームメイトに効きながら普段の練習の段階で把握しておくことが重要です。


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