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★【選手育成】ストライクとボール

投手にしろ打者にしろ”ストライク・ボール” ”空振り・ファール”に関し理解度があいまいであることが多いので、定期的にその正確な定義を確認しいざというときの判断にミスが生じないよう準備しておきます。


”ストライク”・”ボール”

投手が投球したボールが、打者のバットに触れずに捕手が捕球(完全捕球でなくてよい)されたとき、球審はストライクゾーンを基準にして”ストライク””ボール”を宣告します。

ストライクゾーン

打者の肩の上部とユニフォームのズボンの上部との中間点に引いた水平のラインを上限とし、ひざ頭の下部のラインを下限とする本塁上の空間をいう。
このストライクゾーンは打者が投球を打つための姿勢で決定されるべきである。

公認野球規則

「ストライクゾーン」は上図のような五角柱になり、ここをノーバウンドで通過したボールは「ストライク」、それ以外は「ボール」です。

つまり、ストライクゾーンは
  ● 打者の体格(背の高さ)によって変わる
  ● ホームベース上の空間(3次元)である

                      という特徴があります。
また、ボール全体がストライクゾーンを通過しなくても一部通過すればストライクとなります(バウンドしたボールは除く)。
※ このときの”高さ”とは打者が打ちにいったときの姿勢が基準になります。例えば打者がしゃがんで構えても、ストライクゾーンは変わりません。

ストライクゾーンの高低

縦方向の定義で日本人男性の平均身長170cmで考えるとおおよそ
  (地面から)上限の高さ:約105cm 下限の高さ:約40cm
                     縦方向の幅:約65cm
となります。
おおまかにストライクゾーンを把握するなら  脇の高さ~膝の高さ  で認識しておくと良いです。

ストライクゾーンの左右

横方向の定義は打者に関係なく決まります。ホームベースの辺の長さ17インチ(43.178cm)でおおよそ硬式球6個分となります。
上からホームベースを見たときに、一角でも投球がホームベース上を通過すればストライクとなります。

”内角”と”外角”

内角(インコース)は打者に近いコースになるので、外角よりもストライク・ボールを見極めることは難しい と言えます。ただし、インパクトは外角よりも前(投手側)で捉えるためその分早くストライクか?ボールか?見極めをする必要があります。

外角(アウトコース)は打者に遠いコースになるので、内角よりもストライク・ボールを見極めることは難しい と言えます。また、体から遠い分バットからボールに伝える力は弱まり強い打球は打ちにくいです。ただし、インパクトは内角よりも後ろ(捕手側)で捉えるためその分遅めに(時間を取って)見極めできます。

ストライクゾーンの奥行き

ストライクゾーンは面で表現されることが多いですが、定義上は空間なので空間を通過すればバウンドしたボールを除きすべてストライクとなります。
投手が投げたボールは通常投手側の面からストライクゾーンの空間に入りますが、極論ストライクゾーンの空間を”横から”通るような変化球があればそれもストライク と言えます。

試合では球審が判断する

以上のようにストライクゾーンには公認野球規則で定義があるのですが、試合ではストライクゾーンは最終的に球審に判断するものとなります。
当然、人間が判断するものなので球審にもクセ・傾向が出てきます。
 (例) 外角のストライクゾーンが広い・低めのストライクゾーンが狭い
試合では、球審のクセ・傾向を掴みスピーディにチーム内で共有することも重要な要素になります。

空振り・ファール

空振り

空振りのときは、投手の投球がストライクゾーンを通過してもボールゾーンを通過しても”ストライク”となります。

ファール

ファール(打球がフェアゾーンに飛ばなかった場合)のときは、ストライクカウントは1つ増えます。ただし、すでに2ストライクになっている場合は何回ファールを打っても2ストライクのままです。


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