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弱小中学校のガリ勉が、高校で硬式野球部に入ってしまった話

こんばんは、大学四年で現在卒論と資格試験と飲食店のオープニングバイトのトリプルパンチを食らいつつも毎日楽しく生きているSです。笑

今日はタイトルにもある通り、野球が下手で向上心もなかった僕が高校で硬式野球部に入ってしまった話について語りたいと思います!

1.経緯

私の地元の小学校には3つの少年野球チームがあり、まさに「松竹梅」といったレベル感でした。そんな中、偶然仲の良い友人が「梅」と言える弱小チームに入っていたため、見学に行きました。すると人数は9人しかおらず、すぐに出してもらえたためそのまま入りました。

チームはそれこそ「草野球」のような勝利至上主義ではない野球に取り組んでいました。5年生から人数の関係で試合に出て、楽しく野球をしていました。上達は殆どせず、身体も小さかったです。6年間で3勝しかできませんでした。勝ったらすたみな太郎に皆で行くほど盛り上がりました。

とても楽しかったので、もちろん中学校でも野球部(軟式)に入りました。中学校は先輩たちが強かったこともあり練習はそれなりに厳しかったですが、私たちの代のやる気がなく(笑)、引き続き弱小チームで、真面目に学校生活を送っているだけでスタメンでした。当時の私は野球というスポーツをなめ腐っていました。そんなつけが回り、中学校最後の大会で決勝点となるエラーを喫し、引退しました。真面目に練習していないのが悪いのに、人生で初めて野球で号泣しました。それと同時に「このまま野球を辞めたくないな」と思い、高校野球をやろうと決意しました。(今思えば、高校野球のレベルを全く知らないアホとしか言えない)。この頃から急激に身長が伸び、170センチになりましたが体重は増えず、50キロほどしかありませんでした。

たまたま勉強ができたので進学校に進学しました。中学校の2つ上の先輩がいるという情報を聞いたので、うちの中学校からでもやっていけるなら大丈夫だろうと高をくくって見学に行きました。硬式野球部がどんな実績なのか、どんな雰囲気かも調べずに。すると、公立校なのにいかつい先輩たちが太い声を上げてしっかりと練習をしています。細身だった先輩はもう存在せず、とても話かけられる雰囲気ではありませんでした。その時点で「急用が」と言って帰れば良かったのですが、当時の僕にはそんなことをする勇気もなく、圧力に負けそのまま入部しました。次の日に泣きながら人生初めての坊主にしました。新たな環境のストレス、野球部のストレスで週末に地元の友人と遊んだ時に心からホッとしたのを今でも覚えています。

私の母校は、決して強豪とは言えませんが毎年初戦を突破するくらいのチームではあります。グランドも狭く、進学校ゆえ練習時間も短いですが徹底した体重管理と筋力トレーニング、朝練の濃度の濃さでカバーしています。また、私が入学する数年前に強豪校を次々と倒し創立初のシード権を獲得したこともあり、「ある程度勉強ができるクラブチーム上がりの学生」が入部するようになっていました。それを知ったのはもう入部後。クラスに野球部が3人もいたので、辞められる雰囲気ではありませんでした。

入部者が先輩の前で挨拶する儀式では、熊のようにゴツい顧問が現れ思わず戦慄しました。そして黒板に書かれた「野球は体重!原則、身長ー100」という文字。一番ガリガリだった私はやり玉に上げられ、次の日からの食事の量は3倍になりました。(1年で体重は12キロ増え、一食2合の米を食べられるまでになりました)。

ここまでが経緯です。

2.それから

今振り返っても、「人生の辛かった経験」の8割は高校野球にあったと思います。厳しい先輩・先生。上手いがゆえに言い方が厳しい同級生。上手な後輩。中学までと違い過ぎる。はっきり言ってすべてがストレスでした。特に1年の夏に2個上の先輩が引退してからの新チームでは必然的に私たちも練習に参加するのですが、フリーバッティングで1人だけ打球が前に飛ばない、マシンのボールが当たらない私にとって苦行でしかなかったです。罵声を浴び、心が削られていきました。それでも「辞める」とは言わなかったんですよね。。先生や親に言いたくなかったのと、学校で過ごしずらくなるから、というくそしょうもない理由ですが。

でもそれでも諦めずに食事に取り組み、苦手なウエイトトレーニングも頑張り、野球で認めてもらえないなら他の部分(トークや学業)を伸ばそうと考えて先輩や同期、後輩と話していました。結果、今でも高校時代の仲間とは毎年のように旅行に行っていますし、後輩のESを添削したりするなど良い関係を築くことができています。進学校で、野球部とはいえ根はみんな優しく良識があり、虐められたりはしなかったのも本当に仲間に恵まれたと思う点です。みんなが敵じゃない、そう気づけた2年の後半くらいからは部活が楽しくなっていき、身体もできあがって補欠なりに試合に出られる機会も増えました。

最後の夏も代走と守備のみの出場でしたが、出ることができて一生の思い出になりました。部活で数えきれないほどの屈辱をあびたおかげで、受験勉強はストレスになりづらく、成功することもできました。いろいろ言いたいことはありますが、今となっては良い思い出です。(笑)

大学ではサークルで野球を続けましたが、本当に楽しかったです。高校野球が辛かった僕にとって、また小学校の時のような野球ができたので。。書いていて、僕はつくづく野球に向いていない性格だなあとも思いますが、そんな「不向き」のスポーツに長年取り組んだことで得られたものは多々ありました。

3.部活を辞めたい学生たちへ

部活を辞めたがっている学生さんがもし見てくれていたら、ぜひご感想をお待ちしています。

僕自身は高校野球が辛すぎて、生まれて初めて人生で「死」について本気で考えたこともありました。でも、5年経った今となっては笑い話です。本当に続けて良かったと感じています。友達はたくさんできるし、根性が付いたし、何より辛いことがあっても「高校の方が辛かった」と思うことができます。私はクラスでは明るいのに、部活では暗い姿を担任が本気で心配し、二重人格を疑われたことすらあります。笑

中学までの私は、周りが甘すぎました。そのため本気で自分に対して向き合い、本気で叱責してくれる人がいませんでした。それでたくさんストレスは感じたけど、自分に厳しく当たってくれる人の存在は大切です。(嫌いだからきつく当たってくる人は論外だが)。就職活動時には本当に野球を続けて良かったと感じました。話せることがたくさんあったからです。

部活をもし辞めたい子がいるのなら、自由にすれば?と言いたいですが体験ベースで100%の人が5年後(大学生活時)に後悔しているイメージがあるので、あまりおすすめはしません。私みたく、続けてみてから考えるのはどうでしょう?

4.おわりに

長くなりましたが、読んでくださった方がもしいれば、ありがとうございました。

これからも自分の考えなどアウトプットしていきたいので、何卒宜しくお願い致します。


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