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📸言葉と写真|写真展『一瞬に懸ける想い』

2022年5月19日より展示をしていた、ニコンプラザ東京フォトスクエア展『一瞬に懸ける想い』を5月28日に無事に終えることができました。

会期中は在廊していたわけではなかったので、どなたがやってきたのかわかりません。ご報告くださった方もいらっしゃいますが、この場を借りてお礼を伝えさせてください。本当にありがとうございます。

今回、首都大学野球連盟に所属する帝京大学硬式野球部の協力のもと、展示をすることができました。開催が決定した際、快諾してくださり心より感謝申し上げます。

写真へのこだわりはいつもの通りですが、こだわったポイントがあります。それはキャプションです。

先入観を持ってほしくないという思いから、今までキャプションをつけることをしてきませんでした。撮り手の私が『何を伝えたいか』よりも、見る人が感じてほしい。見る人の感情と解釈で、その写真をおさめてほしい。判断を来訪者に委ねていたのです。

年始に行っている写真展で、友人がやってきました。そのとき、私は言われたのです。

なんで、キャプションつけないの。勿体ないよ。

先ほど書いたように、先入観を持ってほしくないから書かないんだと答えました。友人は続けていうのです『かなねーさんの言葉を待っていたのに』と。恥ずかしくもありましたが、同時に嬉しい気持ちが芽生えました。

自分が撮ったとき、どんなふうに感じたっけ。
ありのまま言葉にしてみようか。


時間があると、様々な写真展に訪れます。当然、そこにはキャプションが存在しています。作品を見るとき、まず第一にキャプションを読まずに作品を眺めます。自分の解釈を落とし込みます。二度目にキャプションを読んで作品を見直す。自分の解釈と撮り手の気持ちを照らし合わせて。一度で二度おいしい思いをすることができます。

私もキャプションを書けば、そんなふうに二回も楽しい思いができるかもしれない。その言葉を受けて、力になるかもしれない。次に写真展を開くときは、必ずキャプションをつけよう。今年の初旬、決意をしました。

今回の写真展で早速キャプション作成に取り掛かりました。もうそれは楽しいのなんのって。言葉が溢れるように出てきて困るくらいに。そのときに私は写真も好きだけど、言葉と向き合うことも大好きなんだと改めて感じたのです。

一つ浮かび、また一つ浮かび。調子よくポンポンと出てくる言葉を捨てるのがまた大変。書けなくて難しいのではなく、湧き出てきてどうにもしようがない。そんな贅沢な悩み。でも、この時間が幸せなのです。

そのときにふと、一つのテーマが浮かんだのです。

言葉と写真


私が目指すべき場所、着地すべき点。それが『言葉と写真』でした。野球が好き、写真が好き、書くことが好き。その行きつくべき場所が見つかった。ぼんやりしていたものが具体化したのです。

これを一生のテーマにして、目標を達成していこう。そう私は決めました。では、具体的にどうやって。とにかく『続けること』に尽きます。

好きなもの同士が交差する瞬間は、必ずやってくる。そんなことをどこかの誰かがいっていたような気がします。私は今が、そのタイミングだったのかもしれません。つい最近、相田みつを美術館に行ったことも理由の一つになります。

一つ挑戦し、また新たな物事に出会う。人生はなんて面白いのでしょう。たった一つを追求してきたつもりが、様々なものと入り混じるだなんて。誰が想像できたでしょうか。

私は写真に『魔法』をかけるつもりで撮っています。もともと素敵な被写体が、さらにかっこよくなる。料理でいえば、味付け役でしょうか。そこに私の持ち味の言葉をのせる。それが最後の仕上げになります。自分の大好きなことが結果、誰かの人生を彩ったら。そんなことを願っています。

これから先、もっともっと写真が楽しくなる。そんなふうに思えて仕方がありません。今とても私はワクワクしています。言葉と写真。二つの好きが交差し、新しい世界を切り開く。まだまだたくさんの体験ができそうです。


挑む

一秒先、何が起こるかわからない。
人生に似ている。それが野球の面白さ。


いただいたサポートは野球の遠征費、カメラの維持費などに活用をさせていただきます。何を残せるか、私に何ができるかまだまだ模索中ですが、よろしくお願いします。