脳内のギャップ 2
実家の母が腰を痛めて動けないというのでBASEリセットをしました。
腰痛の原因はハッキリしてますので
痛みを軽減し、回復を早めることができます
治る
というより
普通に戻る。
マイナスだった機能が
±0, ノーマルに戻るだけなのです。
さて
まだ恐る恐る動いてるかんじで安定しないときに
孫(わたくしの甥)から電話で
「ばあば、明日遊びに来て」
と言われたらしいうちの母。
なんと答えていたと思います?
「じいじと相談して何時に行くかまた電話するわね!」
ですって。
おーい!
と、顔がひきつった、わたくしでした。
これが
「脳内のギャップ」。
自分のカラダがうまく動かないときや
その時の状況に適応できないとき、
自然界の動物だったら身を潜めてじっと動きません。
これが「本能」として動物が持つ生きる知恵で
動物学では「行動抑制」と言います。
環境や今置かれている状況に適応できない状態で
いつもと変わらず行動を続けることは
動物にとっては命に関わるかもしれないのです。
足腰が痛いとか
頭がボンヤリしてるとかでさえ
そんな状態で敵に襲われたら一瞬の判断と行動が鈍り、やられてしまうかもしれないからです。
ですので
カラダが本来の状態に戻るまで、身を潜めて気配を消して、ただ待ちます。
これが「本能」であり
本能に従うことに何の問題(社会的に...とか)もなく、 ‘当たり前’ だからです。
ところで
私たち人間も動物です。
ヒト(人、英: human)、ホモ・サピエンス・サピエンス(ホモサピエンスサピエンス、Homo sapiens sapiens)とは、広義にはヒト亜族(Hominina)に属する動物の総称であり、狭義には現生の(現在生きている)人類(学名 : Homo sapiens)を指す。人間(にんげん)ともいわれる。
ウィキペディアより
人間もまた「本能」(生物脳) の働きで、生存を維持しています
一方で、人間脳(大脳新皮質)はどのように働いてくれているかというと
創造したり想像したり
計画したり
きまりを守って社会的にうまくやる
自分の意思や意識で行動している(と思い込んでいる)とか...
こちらの働きが、いわば '異常' に優先されているのが人間です。
「本能」で生きながらも「意思・意識」を優先する。
「生物脳」で機能しながら「人間脳」優位で生きている。
それが私たち人間です。
言ってみれば
脳内にギャップ、矛盾を抱えながら生きているのが人間なんですね。
ギャップや矛盾が大きくなったり
その状態が長く続いたりすると
警告の信号として、姿勢筋や抗重力筋(特に腸腰筋)にブレーキがかかります。
これが先述した「行動抑制」です。
「行動抑制」のブレーキは生き物(脊椎動物)全てが持っている安全装置であり
本能に従うことで生存を高めるために備わっている知恵でもあります。
ただ
「安全」を人工的に創造してきた人間は
「行動抑制」のブレーキを感じなかったり、
無理をしたり無視をしたりが出来るようになってしまいました。
だって、安全じゃん?
安全装置、要るの?
と、人間脳が言ってるみたいに
抑制のブレーキがかかってもなお、行動できてしまう。
ブレーキがかかりながらアクセルを踏んでいるみたいなかんじですね。
これができるのは
意思や意識
欲やご褒美
社会的きまりや約束etc...を人間脳が優先するからです。
(母の場合は「孫に会いたい」という欲です。)
BASE論において
(BASE とは...)
1番大切で、かつ、1番理解し難いのが、この「脳内のGAP(ギャップ)」だと思います。
なぜ難しいか、わかりますか?
それは
人間が人間の意識と思考で考えているから。
無意識で行われる働きをわかることができないから。
「感覚」が大事と言われたり
まず「直感」、その後に「思考」を使うとか
「感覚」を研ぎ澄まし、無意識と意識の狭間をできるだけ小さくしようとするべく、ヨガやメディテーションに励むのも
無意識での脳の働きを使いながら
人間特有の意識や想像を活かすため、なのだと思います。
一瞬に生きる脳と
創造/想像する人間の脳。
矛盾した世界が頭ん中にある!って
意識上の理解でもいいから、出来るといいかなと思います。
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