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ペルソナ


 つい最近、 ちょっとしたきっかけで本を読む機会に恵まれた。 正直、 学の無い私はそんなに本を読むことは普段ない。今や YOUTUBE や Google を『先生』と呼ぶ人がいるほど、検索すればなんでも教えてくれる時代だ。

 本を読むことになった少し前に、YOUTUBE である哲学者の話を知る機会があった。スイスの心理学者、 カール・グスタフ・ユングという人で、ユング心理学を提唱した人。

 そのユングが提唱した一つに 『ペルソナ』 というものがある。 日本ではアニメでペルソナというタイトルのもがあり、 アニメの内容は観たことがないのでわからないが、 ペルソナという言葉だけは聞いたことがあったので、 この 『ペルソナ』とは何なのかに興味がわき、お馴染みのGoogle 先生(笑)で調べてみることにした。

『ペルソナ』という言葉は、Person(舞台演劇などで使う仮面)が語源だそうで、ユングが提唱するペルソナとは、 『人は自分たちが生活していく上で、 「職場の顔」 「家族といるときの顔」 「〇〇会の人と会う時の顔」など、場面や地位、人によってさまざまな仮面を被って暮らしている。 』 その仮面のこと。

 そしてユングの教えは、 『本当の自分に合ったペルソナ
を理解すること』 『仮面をうまく着脱できるようになること』が大切であると説いている。

 また、ユングの教えの一つで、影(シャドウ)というものがあり、これは『無意識の領域のなかに歪んだ形で存在するものが人にはある』 というもの。 例えば、 お金に執着がある人は汚い、 お金持ちは性格が悪いなどと感じている人は、 お金に対して何らかの影 (シャドウ)がある。 本当はお金が大好きだとか、 成功して稼ぎたいなど本当の望み (本当はそう生きたかったもう一人の自分) が隠れているかもしれない。 このように無意識の中に隠れている不健全な『心の暗部』が日常の中で影響を及ぼしていると説いている。

 さて、 ユングの話が長くなったので、 本の話題になかなか移れないのだが、 哲学者もいろいろな人がいて、 またその教えを解釈する側の私たちの捉え方もまた人それぞれだ。 そう考えると哲学って面白いし、 その解釈する側の人間の解釈の仕方も聞いていて面白い。

 なぜこんな話をしたかというと、冒頭で書いたちょっとしたきっかけで読んだ本の筆者もこのペルソナについて触れており、その解釈が Google 先生(笑)とは違う解釈だったからだ。

 次回はその解釈の違い、捉え方の違いをお話しようと思う。

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