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映画を見るまでの長い道のり<最近みた3作の紹介>



映画を見るのがあまり得意ではありません。

見たいのに、見るまでに時間がかかるからです。

約2時間の集中力があるかというところが、再生ボタンを押す手を惑わせます。

でも見たら達成感と、みてよかったなという気持ちと、たくさんの人の関わった愛のこもった作品を見られたといううれしい気持ちになるのです。

どうしても驚いたり、怖かったりするものは苦手なので、ラブストーリーやサクセスストーリー、やさしい系統のものが好きです。



ここ1週間でなぜか3作品も見たので、せっかくなので紹介しようと思いました。

まず一つ目。


テーラー 人生の仕立て屋



キャプチャ



9/3公開の映画で、久しぶりに映画館へ行きました。
席の間隔がひとつずつあけられていてよかったです。

Twitterで試写会に行った方の感想を見て、なんだか急に見たくなり、近くの映画館で上映しているとのことですぐにチケットを取りました。


以下公式サイトのあらすじです。

アテネで36年間、高級スーツの仕立て屋店を父と営んできた寡黙なニコス。だが不況で店は銀行に差し押さえられ、父は倒れてしまう。崖っぷちのニコスは店を飛び出し、手作りの移動式屋台で仕立て屋を始める。だが道端で高級スーツは全く売れず、商売は傾く一方・・・。そんな時、思いがけないオファーがくる。「ウェディングドレスは作れる?」これまで紳士服一筋だったニコス。思い切ってオーダーメイドのドレス作りを始めるが―!?一歩を踏み出した生真面目な仕立て屋。彼が作る色とりどりのドレスが、新たな出会いと幸せを繋いでいく、希望溢れる感動作!



この作品で私が惹かれたのは、主人公のキャラクターです。

どことなく自分に似ているような気がしました。

確かに寡黙なニコスだけれど、その理由は、あんまり人とコミュニケーションをとるのが得意ではないからなのかなと思っています。

はじめは、自分の思いはほとんど口に出さず、言われたらいわれるがままに仕事をし、毎日を こなしている ように見えました。


それでも自分の好きなことには自信を持ち、その技術をもってどんどん新しいことに挑戦していきます。(周りに半ば押されつつ)


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店を守るために新しく始めたウエディングドレスづくりにどんどんはまっていくニコスが、表情はほぼ変わらないものの、楽しさややりがいを見出していっているのが、手に取るように感じ取れます。


ギリシャのアテネ、海岸沿いの町が舞台になっており、常に画面が美しく、見とれるものがありました。

上は、私が好きな場面のひとつです。



ウエディングドレスという、人生の区切りとなる場面に大切な一着を作る仕事で、いままで触れてこなかった感覚を味わうニコスの変化を追っていくのが楽しく、あまりすべてを表現しないという点が広く想像を巡らす手助けをしてくれます。


ここ半年前くらいから、光をまぶしく感じることが多く、家の照明も一番暗くしているので大きなスクリーンが心配でしたが問題ありませんでした。

始まる前の広告は急に白い画面になることもあって思わず目をつぶりましたが。

久々の映画館、雰囲気も含め楽しめました。





Collateral Beauty 


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2作目は、邦題「素晴らしきかな、人生」です。


アマゾンプライムを眺めていた時に目に留まり、なんだか今は見られそう!と感じたので見てみました。

ウィル・スミス主演のクリスマスのマンハッタンを舞台にしたもの。


公式サイトのあらすじを載せます。

ニューヨークの広告代理店で成功を収めていたハワード(ウィル・スミス)。しかし彼は最愛の人を失い、深い喪失感に見舞われ、プライベートも仕事もやる気なし。会社も危ない。同僚たち(ケイト・ウィンスレット、エドワード・ノートン、マイケル・ペーニャ)もそんなハワードと会社を心配していた。そんなある日、人生ドン底のハワードの前に3人の奇妙な舞台俳優(キーラ・ナイトレイ、ヘレン・ミレン他)が突然現れた。不可思議な言動をハワードに投げかける年代も性別も異なる3人。しかし、その出会いによってハワードに徐々に変化が。


これは設定がとっても好きでした。

娘を亡くし、すべてにおいて心がついていかないハワードの目の前に、「死」「愛」「時間」の概念が現れます。それがキーラ・ナイトレイ、ヘレン・ミレン、ジェイコブ・ラティモアらが演じます。


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ハワード自身が大切だと語っていたそれらが、娘の死をきっかけに、敵対する存在となってしまう。

しかし、人間の姿をして現れたその概念たちの言葉に、最初は戸惑いつつも。受け入れすこしずつ考え方が変わっていきます。

ニューヨークの街並みが好きで、とくにクリスマスシーズンはきらびやかで一度は行ってみたいなと思いながら見ておりました。


きっと娘を亡くした悲しみや喪失感は一生消えないんだと思うんです。

自分より大切な存在だと思うから。

その悲しみを忘れようとするんじゃなくて、どう受け止めて、感情の表面のざらざらを、少しなだめてどのように自分のそばに置くか、という問題なのかなと思いました。

私は身近な人を失った経験があまり多くないので、わからないことも多いけど、大好きなじいちゃんが亡くなったときは、どうしていいか分からず、気持ちを受け止めるということさえ分からずに過ぎ去っていったような気がします。

その気持ちをどこかに置き去りにしたまま、歩き出していった気もするし、頭の片隅の引き出しに意外とちゃんとしまえている気もします。


それでも時々思うのは、周りの大切な人がいなくなってしまう前に、自分が先にいなくなれたらと考えてしまいます。

別に早く死にたいとかでなく、ただただ、その悲しみに対応できる自信がないんです。あまり暗い話というわけではなく、あくまで漠然ともしそうだったらな、という感覚です。


話がそれましたが、ストーリーの設定や展開が気に入った、見てよかった映画の一つです。





3作目はこちら。

ONECHANCE


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ジェイムズ・コーデンが好きで、これもプライムを眺めていたら見つけました。

イギリスの片田舎に産まれ、子どもの頃から、典型的なイジメられっ子。大人になっても、冴えないままのケータイ電話販売員。彼の名はポール・ポッツ。シャイで謙虚、自信の欠片も持てずにきた彼の、誰にも言えない夢は「オペラ歌手」になること。
 そんな彼にも、生まれて初めてガールフレンドが出来る。誰も信じてくれない自分の無謀な<夢>を、まっすぐな瞳で信じ応援してくれる恋人ジュルズの存在に背中を押され、かねてからの夢だったヴェネチアのオペラ学校へと留学を決意するポール。遂に、憧れのパヴァロッティの前で歌う機会を得るが、「君は一生オペラ歌手にはなれない」と一蹴され、すっかり自信を喪失する。
 失意のどん底で帰国し、すっかり意気消沈してしまったポールに、更に追い打ちをかけるように不運の連続攻撃が始まる。愛するジュルズとの結婚式の後、やっと出演が決まった「アイーダ」の舞台で倒れたポールに、甲状腺の腫瘍が見つかる。やっと歌声が戻ったその日に車にぶつかり、鎖骨と肋骨を骨折する。
 18カ月後、退院したポールは、入院費で破たんした家計のために再び携帯ショップで働き始める。ネットでオーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」の広告を見つけたのは、完全に歌を諦めようとした時だった。ジュルズに背中を押されて応募したポールは、これが最後のチャンスだと決意する。くじけそうな勇気を奮い立たせ、上がった最後の舞台、オーディション番組。緊張に体が震え、何度も逃げ出したくなるポール。ステージか非常口か─  迷うポールに、運命を分けるメールが届く─。


こちらも公式サイトから引用させていただきました。

実話をもとにした映画です。


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主人公のオペラを愛する気持ちが本当に大きくて、ここまで愛し、その世界に触れ続けようとすると、成功がまってるのかなと思いました。

途中留学をするイタリアの景色が本当に美しくて、やっぱり憧れの場所だなあと。

イタリア語を学ぼうとしながらもなかなか手を付けられずじまいです。



本当に物語のような人生ってあるんだな、という印象の映画でした。

ジェイムズ・コーデンが常にチャーミングで素敵です。




以上です。

なぜこんな短期間に3作も見られたのか分かりませんが、よかったです。

そう思うくらいいつもはなかなか見ることができません。

相変わらずまとまりはないけど、記録として残します。

見たいと思っていただけたらさらにうれしいです。


10SEP21

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