【創作】むにゃむにゃ（131字）【投げ銭】

むにゃむにゃ眠っている猫の傍（そば）で鰯（いわし）を焼いていたら

匂いに釣られて目覚めてしまいやがった。

「何だよ、こりゃあ俺の鰯だ。お前にはやらん」

「別にいらん。煙たくて寝れんではないか」

何だ、そっちか。

「そりゃすまなかった」

と、俺は火を消す。

「わかれば宜（よろ）しい」

猫はまた眠り始めた。

（完）

オリジナル版：

むにゃむにゃ眠っている猫の傍で鰯を焼いていたら匂いに釣られて目覚めてしまいやがった。「何だよ、こりゃあ俺の鰯だ。お前にはやらん」「別にいらん。煙たくて寝れんではないか」何だ、そっちか。「そりゃ済まなかった」と、俺は火を消す。「わかれば宜しい」猫はまた眠り始めた。 #twnovel

— ひらばるまなぶ（平原学）＠もの書き・ドラガリアン (@chocolatesity) January 31, 2013

（画像出典：Free Images - Pixabay）

【作品、全文無料公開。投げ銭スタイルです】