病院の待ち時間に短歌集を読む
先日近くの医院に行くと、ぬぁんと「痛風デス」との御託宣
この女医さんは90歳を近くでも現役で
地域医療に貢献され「赤ひげ大賞」の受賞者でもあり
今でも若々しくジャズダンスを楽しむというスーパウーマンですが
「痛風は外科に行って下さい」とのことで
今朝は町の総合病院へGO
今日は水曜日なので空いているかと思ったら
あにはからんや、院内は温泉街の10倍以上の人でいっぱい
初診なので、3時間半も待たされました😨
今日は院長先生の診察がある日で普段より患者がぐっと多いとか
待合スペースに「石飛誠一歌集」というのがあったので
これが胸を打つ素晴らしさ、たちまち引き込まれてしまった
・テレビには お笑い番組流れいて 見る人もなき 痴呆病棟
・遺書にまじり 返済金の請求書 昏睡患者の ポケットより出ず
・病状の説明受けし 母が問う 「先生の子ならどうしますか」
・相部屋でありしクランケも 廊下にい出て我を見据える 急死なりせば
・モルヒネの幻覚なるか「火を消せ」と叫ぶ癌患者 元消防士
・インオペ(手術不能)と聞かされし夜は
夫婦して泣き明かせリと弔いに聞く
・臥位でなく便器に座して思い切りうんこをしたいと我が患者いう
・休日の呼び出し電話に 「また君か」言わなくてよい一言を言う
…等々、医師という生と死に向き合う仕事の厳しさと優しさに
思わず涙が溢れて仕方ありませんでした😓
私の父も理容師としての短歌を多く残しましたが
仕事の重さと深さが全然違います
私の流した涙で痛風が治りますように😅
色々な職業の方の短歌を読んでみたくなりました❤