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主人公に好き嫌いが分かれるデビュー作

こんにちは。週末の金曜日、今日も静かに家で本を読み過ごしています。
ほんの気持ちだけ落ち着いた気分になります。この気分が続き外に出られるといいのですが。

昨日は宝島社の「このミステリーがすごい」大賞受賞作を読みました。

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「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状を残して、大手製薬会社の御曹司・森川栄治が亡くなった。学生時代に彼と3か月だけ交際していた弁護士の剣持麗子は、犯人候補に名乗り出た栄治の友人の代理人として、森川家の主催する「犯人選考会」に参加することとなった。数百億円とも言われる財産の分け前を獲得するべく、麗子は自らの依頼人を犯人に仕立て上げようと奔走する。一方、麗子は元カノの一人としても軽井沢の屋敷を譲り受けることになっていた。ところが、避暑地を訪れて手続きを行なったその晩、くだんの遺書が保管されていた金庫が盗まれ、栄治の顧問弁護士であった町弁が何者かによって殺害されてしまう――。(Amazon内容紹介)

本年度の第19回『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作である本作品は、金に目がない凄腕女性弁護士が活躍する、遺産相続ミステリーです。

著者である新川帆立さんのプロフィールも凄くて、1991年2月生まれでアメリカ合衆国テキサス州ダラス出身、宮崎県宮崎市育ち、東京大学法学部卒業後、弁護士として現在勤務されていています。
また、司法修習中に最高位戦日本プロ麻雀協会のプロテストに合格し、プロ雀士としても活動経験あるということも驚きです。

作品としては、高度な法廷ものや本格ミステリを期待している人には間違いなく裏切られる作品かと思います。弁護士である著者らしからぬ殺人方法、医学的なところ、法律関係でも強引なところが多々見受けられます。

しかしなんといっても主人公の女性弁護士が私にはとても魅力的でした。

感想には主人公に対する批判も多いけれど、私は、お金にがめついけれど、心の憶測にそれだけじゃないという可愛さもある令和の強い女に共感しました。その主人公の力で一気読みしてしまうほど小説に仕上がっていたと感じました。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。今日という1日があなたにとってかけがえのない1日となりますように。

バックミュージックはこちら。今お気に入りの方です。

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