箱とキツネと、パイナップル(18-50)
おはようございます。私にしてはとても早く起きました。実は午前中夫の術後半年受診があるのです。問題はないと思いますが、この時間に更新をして一緒に出かけようと思っています。
さて昨日読んだのは村木美涼さんという作家の作品です。
大学を卒業したばかりの僕の新居は、一見普通のアパート・カスミ荘。でも、住人は揃って個性豊かだし、怪現象も続くし…。この土地はキツネに祟られているという噂まであるらしい。一体ここはどうなってるの!?ようこそ、カスミ荘へ。楽しい隣人とたっぷりの不思議があなたを待っています。新潮ミステリー大賞優秀賞受賞作品。(「BOOK」データベースより)
こんなにも気持ちの良い方ばかりが住人であるアパートなんて最近は想像もできないけれど、私の住んでいた長屋がこんな生活だったな、と思い起こすような作品でした。
現実にはここまで他人の生活に入り込んでくる住人のいるアパートなんて今の若い方には耐えられないと思うし、ここで起こる不思議に笑って過ごせるかといえば難しいと思います。
けれどこんな温かみのあるミステリーが大賞を受賞するのは、審査員たちも生臭い死人の出る事件が現実であまりに多いので、疲れているからかもしれません。
本格的な推理を求めるとこの作品は面白くないと思いますが、人情を求める人には優しい作品だと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。今日という1日があなたにとってかけがえのない1日となりますように。
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