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ないものねだりの君に光の花束を(16-50)

最近自分の調子が悪いのか、心からこの本好き!と思える作品に出会えていない気がします。そこで敢えて自分で選択しないであろう本を今回は選んで図書館から借りてきました。

昨日はこんな作品を読み終えました。

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すべてにおいて普通で、自分は“永遠の脇役”だと思っている高校生・影子。同じクラスには、世間を賑わすアイドルで、学校でも人気者の真昼がいる。そこにいるだけで目立つ彼は、まさに“永遠の主人公”。影子とは別世界すぎて親しく話したこともなかったが、一緒に図書委員をすることになったのがきっかけで、真昼の陰の部分を知ることになる―。読み終えた後、きっと世界が輝いて見える、希望の物語。(「BOOK」データベースより)

物語はデータベースで読んだ通りに進んでいき、想像通りに終わってしまいました。私が中学生ぐらいなら、きっと何か掴めるであろう、人の醜さ、生きずらさ、そしてそんな中でも手を伸ばしてくれる人がいるという希望もある、そんなストーリーと若い男女が心通わせることの美しさなどに心ときめかせたであろうと想像しました。

けれど人生の後半に入った私には、希望という美しさは絵空事に感じるし、人間とは本当にドロドロしたもので、現実世界は物語よりさらに厳しいものであることを知ってしまっているのです。

やはりこれは未来を持った人たちが読むべき物語でした。

期待されていた方には申し訳ない内容になってしまいました。
また次回の本を楽しみにお会いしましょう。

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