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一息一息の、生と死のあわいのような苦しさ
おはようございます。コロナ感染から4日目。身体はまだ本調子でないけれど、発熱による洗濯物が溜まってきたので、まず洗濯を済ませました。
今日はコロナ感染前から図書館から借りてきて、やっと朝読書で読み終えた作品を紹介します。
読んだ本の紹介
出版社 : 新潮社
発売日 : 2023/5/31
単行本 : 224ページ
この本を選んだ理由
コロナに感染する前に本の装丁に惹かれて、図書館から借りてきました。
あらすじ
喘息の一息一息の、生と死のあわいのような苦しさ。その時間をともに生きた幼い日の姉と弟。弟が若くして死を選んだあと、姉は、父と母は、どう生きたか。喪失を抱えた家族の再生を、息を繋ぐようにして描きだす、各紙文芸時評絶賛の胸を打つ長篇小説。
感想
224ページの中に新潮新人賞受賞作「わからないままで」を併録したこの本は、表題作「息」のまさに喘息の息ぐるしさと、喘息持ちで若くして自殺した弟、弟の自殺後の家族が抱える心の息苦しさを、装丁の如くしっとりと静かに、しかし重々しくまさに三島由紀夫賞候補となる作品でした。
作品を読んでいる途中にコロナに感染し、今もですが一時的に咳き込んで、喉の痛みが続き、また鼻水も出るので、耳の聞こえまで悪くなるという最悪のコンディションが、「息」という作品をグッと近づけた気がしました。
暑さが最高潮の日が続いています。今の体力では到底外に出ることは難しいです。皆さんも熱中症はもとより、コロナ感染にもお気をつけください。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。これからも励みますね。