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切ないけれど温かさが沁みてくる(17-50)

おはようございます。やっと1冊本を読みました。

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「トレーニングマガジン」で連載され、2013年5月に単行本化された森沢明夫氏の作品です。

実は幻冬舎電子書籍noteが電子書籍フェアを発信され、Amazonをうろうろしていたらこの作品が目に入り、図書館の蔵書を借りて読みました。(幻冬舎さんごめんなさい)

駅前の寂れた通りの地下にある「スナックひばり」。そのママは身長2メートルを超えるマッチョなオカマ・通称ゴンママ。彼(彼女?)の周りに集まるのは、一癖も二癖もある「変わり者」ばかり。エロジジイ社長、金髪モヒカンの歯科医師、シャイで生意気な男子高生、謎のセクシー美女、うだつの上がらない中年サラリーマン…。いつもは愉快な彼らも、それぞれ人知れず心に傷を抱えていて―。心の垢を洗い流す感涙小説。(「BOOK」データベースより)

本書はスナックに集まる「変わり者」の客たちの変わり者である理由をそれぞれの思い出と今を描き、著者らしくどんな時も決して見捨てることなく、前進へと向かう心の変化が綴られた物語です。

要所要所にカクテル言葉を含め、私が初めて意味を知った素敵な言葉がたくさん出てきます。

ギムレットの「遠い人を想う」、ソルティドッグの「寡黙」などのカクテル言葉もですが、禅の言葉「阿吽」もとても意味深いですね。

この作品の表題にもなっている「大事なことほど小声でささやく」の意味も

その方が相手の心の奥にまでしっかり届くんだから

なるほどって感心しました。さすが森沢明夫さんだなと。

全編を通して切なさと愛おしさが満載のこの作品、電子書籍でも格安で読めますので、是非ご一読くださいね。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。

年度末の1日1日を噛み締めながら、元気で乗り切りましょう。

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