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「よ」の使い方

こんばんは。
友人から、後輩の日本語使用に関する相談があり、とても興味深かったので、こちらでも共有します。


なんとなくイライラ

後輩が何も考えず、語尾に「よ」を言うことを気にしていました。

Qこの書類できた?
Aできましたよ。

Q出身はどこ?
A〇〇県ですよ。

Q〇〇のこと、わかった?
Aわかりましたよ。

うーん、何が悪いかはわからないけど、
後輩から言われるとイラッとする感覚はおわかりいただけるでしょうか?

「よ」の用法

「よ」は、主に終助詞として使われており、文の最後に付きます。

終助詞の「よ」は、日本語で相手に対して強く注意や命令、提案、助言、感情などを伝える際に使われます。
口調を強調したり、親しみや親密さを表現するのにも用いられます。

質問の答えとして強調しなくて良いところで強調するのは不自然です。
また、親しみや親密さを感じさせる用法が含まれているため、目上の人に話す際は使わないほうが良いと言えるでしょう。

野田春美『日本語の終助詞について考えるために大切なこと』からみる不自然さ

国際交流基金のホームページより、インターネット上で論文を見ることができます。

https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/teach/tsushin/reserch/030.html

こちらの論文では、以下のように書かれていました。

「よ」は、「ね」に比べて、使わないと不自然になる場合が少ないこと、目上の人に使うと失礼になりやすいことから、あまり積極的に教えられず、習得も遅いようです。 
 たしかに、「よ」を使うと、文の内容を相手が認識すべきこととして示すことになるので、「はい、わかりましたよ」「私がやりますよ」のような文は、不満を述べているように受けとられやすいという危険があります。

「よ」は「相手が認識すべきこと」、つまり
「これぐらいわかりますよね?」
「わざわざ教えてあげますよ。」
「仕方がないから言いました。」

的な印象を相手に与えてしまいかねません。

これは注意しなければならない案件です。
と、わかってはいるものの、どう伝えればいいか悩んでいる友人に、私なりにアドバイスをしてみました。

気づかないなら傷つける覚悟で

友人曰く、後輩は「よ」を使うことには悪気がなく、口癖のように使ってしまうとのことでした。

新入社員ということもあり、誰も何も言わないで、自分で気づいてもらうのを待つ空気が流れているようです。

しかし、1年ほど経って何も変わらない現状に痺れを切らして注意することを決意したということみたいです。

私がアドバイスしたことは、直接どう感じるかを伝えてみてはどうかという内容でした。

話を聞く限り、理屈で理解してもらえるとは思えませんでした。
かと言って今まで自分で気づかなかった以上、勘のいい人でもないように思います。

それなら傷つける覚悟で、ストレートに伝えるのが良いと思うのです。

例えば、
「よ」ってよく言うけど、先輩の立場からするとイラッとするから気をつけて。

とか、

「よ」は上から目線で言われているように感じるから、先輩には言わないほうが良いよ。

などです。

人にこう思われていたのか…と気づけば、態度も変わってくると思います。


さいごに

それで変わらなければ、、、知りません(笑)
後はその人の人生なので、お好きに生きてください。
と、私は考えています。

変わらない人にいつまでも執着する気はありません(笑)

ただ、友人の話はとても興味深かったので、今後も色んな話を聞けたら良いなぁと思います。


読んでくださりありがとうございました🦉

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