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アーティストサポートの在り方

初めてライブでアーティストをサポートしてから約3年半経ちました。



自分がアーティストに出来ることを考えては
メモをして自分や友達で試して
力を蓄えてきました。


ライブが終わった後に
"身体が凄く楽だった!"
"いつもよりプレイしやすかった!"
"何かが良かった気がする…!"
など、
そんな言葉をいただけるのが嬉しくて嬉しくて
僕のエネルギー、生きがいになっています。

ライブ後に"今日いてくれて本当よかった!"
って感動し合う場面も少なくありませんでした。
本当人生の喜びです。

ライブの時以外にもTwitterやLINE、インスタでメッセージいただけるのも本当にありがたく思っています。
身体のことって誰にでも相談できるわけではないと思っているので…!


しかし、もちろんですが
毎回、毎現場うまくいくわけではありません。


この3年半で沢山の失敗もしました。
もしかしたらアーティストからしたら
僕が成功だと思っていたことも失敗かも
しれません。(逆もあると期待したい)


あっ、今日はうまくいかなかったな
と感じた日に毎度毎度考えることがあります。

"本当にライブ前にアーティストに関わる存在は必要なのだろうか"


必要だよ!!って言ってくださるアーティストもいらっしゃると思いますが
んー、別にいなくても大丈夫!と伝えてくださるアーティストもいらっしゃると思います。


何回も考えては壊してを繰り返して、
それでも僕はライブ前アーティストの
力になりたいと思っています。


アーティスト側の気持ち、心境を考えてみる。

売れませんでしたが、
僕もバンドを組んで音源制作やツアーをしたり
していたので、
素人よりはライブ前の気持ちや高揚感などが
理解できるかなと思っています。

ライブの内容を確認したかったり、
少しでも楽器に触れていたかったり、
イメトレをしたり、
メンバーとは違う場所でマインドを作ったり、
特に特別なことはしなかったり、
それは十人十色だと思いますし
どれも正解なのだと思っています。


なので、本番前に感覚が変わるような事はしたくない、いつものルーティンを壊したくない
といったアーティストには、僕は関わらない形が良いと思っています。

もちろん、ルーティンにいれてほしい気持ちもありますが、自分の知識、教科書上の理想を強要することはしないと決めているので、
"目の前に必要な事を考えて行動する"
事を意識しています。


僕が身体に携わる事でパフォーマンスが落ちるならそれは携わらない方がよくて、
どこか違うタイミング、違う分野で力になれるように努めます。(筋トレ法とか栄養とか自律神経とか…)

それがそのアーティストにできるライブ前のベストなのだと思っています。
施術をする事が絶対正義なのではないのです。


でも、
プレーヤー感覚はおいておいて、
解剖学や生理学、運動学などの
身体の知識は間違いなくアーティストよりも
僕の方があります。

リハーサルや姿勢をみて、
「あっ、この弾き方やともう少し前腕がほどけた方が楽に弾けるだろうな」

「あのプレースタイルなら、肩甲骨がも少し動けばもっといい音なるだろうな」

「あのままだと腰痛そうだから何とか予防したいな」

そんなことを思います。


身体やプレーの癖などを見て
少しでも良い方向に向くものがあるのであれば
それは僕が力になりたいのです。

もしライブ前に僕を受け入れてくれるのであれば、全力で出来る限りのことをします。

伝えること、することも少し工夫します。
安全性が高いもの、感覚が変わりすぎないこと
今のスタイルを壊さないことなども意識します。

余計な一言、理想の押し付けが
パフォーマンスを変えてしまいますので。


印象に残っている失敗を思い返すと…

・速さを追求しすぎてライブ本番でピッキング感覚を変えすぎてしまった。(速くなりすぎた)

・良い姿勢の理想を考えすぎて何も変化を起こせなかった。

・良い姿勢に近づけた結果、パフォーマンスが落ちた。

・筋活動の理想を伝えた事で、本番のパフォーマンスに悩みを作ってしまった。

・多くの方が楽になる方法が、目の前のアーティストにとってはパフォーマンスを下げる事だった。


本当、反省することばかりですね…


でもあるアーティストが僕にこう言ってくれました。
「今ある失敗も未来の成功のためのきっかけだよ」

その言葉をもらってから失敗ってないんだな、
失敗を失敗のままにしておくから
成長しないんだなと気づかせてもらいました。

おかげさまで毎度毎度失敗と思う事はあっても、前進できてるように思います。


今でも全部のライブサポートで
全アーティストが120%満足してくれるような
存在ではないかもしれません。


でも僕は
アーティストの皆様に
ずっと良い音楽を届けてほしいし、
多くの人に希望を与えてほしいので、
少しでもベストパフォーマンスができるように
力になります。


アーティストの皆様が本気で
音楽やライブに向き合うのと同じテンション感で僕も皆様の身体について向き合っていきます。

僕は本気です。
"身体"という知らない事、分からない事だらけのダンジョンにずっと挑み続けたいと思います。


バンド、アーティストが成長していくことと共に僕も成長させていただいてます。

いつも身体を預けてくださるアーティストの皆様、(アーティストじゃない方々も)本当に
いつもありがとうございます。


これからも
僕に出来ること、目の前に必要な事をしっかり
考えて皆様の力になります。

まだまだこれから。


なんとなく内側が叫びたがってたので
書き殴りました。笑


読んでいただきありがとうございました!
これからもよろしくお願いします。

やまね


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