ばなやん@声優小説家

ゲームだったり、言葉だったり、音や映像で自己表現したら楽しいよね(⊙ꇴ⊙) 何でもかん…

ばなやん@声優小説家

ゲームだったり、言葉だったり、音や映像で自己表現したら楽しいよね(⊙ꇴ⊙) 何でもかんでもダメダメ言うんじゃなくて、何でも挑戦して一緒に楽しめる子育てをしたい٩(ˊᗜˋ*)و ブログ|https://ucon-blog.com/

マガジン

  • 僕の初めては113秒。

    「楽しくもなく、つまらなくもなく生きて意味あんの?」その一言が僕を変えた。──平凡な日常を淡々と過ごしていく中、男と出会った。 その日から僕の日常は少しだけ変化した。   そして、事件は起きた。   僕は気付いてしまったんだ。 平凡な日常は、自分がそう見ていただけなのだと。 |ちょっと不思議な自己啓発小説です。

  • 君がいたから

    「側にいてよ。幸せにしてよ。また菜々子って呼んでよ」──失って初めて気付く、その存在の大切さと秘めた想い。人を愛するというのは、どういうこと? 切ない回想型の恋愛小説です。【完結】

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    僕の初めては113秒。

    「楽しくもなく、つまらなくもなく生きて意味あんの?」 その一言が僕を変えた。 ***平凡な日常を淡々と過ごしていく中、男と出会った。その日から僕の日常は少しだけ変化した。 そして、事件は起きた。 僕は気付いてしまったんだ。平凡な日常は、自分がそう見ていただけなのだと。<ジャンル>現代ファンタジー / 人間ドラマ / 葛藤 / 生きる意味 / 感動
    ¥120
    真心ぷらす
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    君がいたから

    側にいてよ。幸せにしてよ。 また菜々子って呼んでよ。 ***6月28日。それは大切な幼馴染みの命日だった──主人公の榎本菜々子は、亡くなった真己(まさき)との思い出を回想し、自分の気持ちに気付く、切ない恋の物語。「その人の幸せを願う。それが、人を愛するということだよ」<ジャンル>恋愛 / 短編 / 切ない / 涙 / 幼なじみ
    ¥120
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    「楽しくもなく、つまらなくもなく生きて意味あんの?」 その一言が僕を変えた。 ***平凡な日常を淡々と過ごしていく中、男と出会った。その日から僕の日常は少しだけ変化した。 そして、事件は起きた。 僕は気付いてしまったんだ。平凡な日常は、自分がそう見ていただけなのだと。<ジャンル>現代ファンタジー / 人間ドラマ / 葛藤 / 生きる意味 / 感動
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    側にいてよ。幸せにしてよ。 また菜々子って呼んでよ。 ***6月28日。それは大切な幼馴染みの命日だった──主人公の榎本菜々子は、亡くなった真己(まさき)との思い出を回想し、自分の気持ちに気付く、切ない恋の物語。「その人の幸せを願う。それが、人を愛するということだよ」<ジャンル>恋愛 / 短編 / 切ない / 涙 / 幼なじみ
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最近の記事

作者さんの言葉は飾り気がなく正直で、胸に刺さる。

こんなに素敵なご感想を頂けて、私は幸せ者だなぁと思います。 私はよく、人の言葉や行動を見聞きして自問自答することが多いです。 「何でこの人は今、こんなことを言ったんだろう?」 とか 「私にとってはあり得ないことだけど、この人にとっては当たり前のことなのかもしれない……じゃあ、原因て何だ?」 とか。 今回のお話も、私が勤めていた所の社長さんの体験談を聞いて、かつ主人公の父親の台詞を身近な人から聞いてしまったことで、怒りがわき上がりました。 ですので、攻撃的な言葉が使われて

    • 「泣ける」とあって、泣くものかと思いながら読ませて頂きましたが、見事泣かされました。

      こちらは読者さんから頂いた感想の一部です。 しかも一番初めに頂いたので、飛び上がるほどに喜んだことを思い出します。 こちらの作品、実は20年程前にとある出版社へ投稿したものです。 そのことについては「あとがき」にて記しましたが、文字数の規制がある作品を書いたのが初めてだったため、思い入れがとても深いです。 感想を頂いてから何回か修正をしていますが、今回で完成!ということで、有料マガジンにて販売しました。 実は、こちらの作品、筆者のブログにて無料で全話公開しています。

      • LAST SCENE|僕の初めては113秒。

        また電車がせわしなく人を吐き出し、飲み込んだ。 反対に僕はゆっくりと鉄格子をつかみながら膝を落とした。肝心の「では、どうすればいいか?」がわからず、頭に大きなおもりがあるみたいだった。重くのしかかり、苦しい。 ドサリと鞄が肩から落ち、紙が小さなポケットから顔を出した。 そういえば、あれから『初めて』を切り取っていない。 「はは、少な」 最後にまとめてあった記録を見て、思わず笑った。 丸印で囲ってある数字は113秒。 それしかないのか。僕の初めては、これしかないのか。これだ

        • SCENE4|僕の初めては113秒。

          それから僕は生きることも死ぬこともできなくなった。生きることも死ぬことも怖くなった。 あの男のように飛び降りたとしても、今の僕ではこう言われるだけの価値しかない。 「どこか違う所でやれよ」 一時(いっとき)は話題になるかもしれない。同じ学校の奴らも少しは考えるかもしれない。だけど、それだけだ。一瞬で終わる。また日常に戻る。 親でさえ悲しむかどうかわからない。 事故があった日、偶然にも次の電車に乗っていた父親は言った。「いい迷惑だ」と。 それは、こういう意味か? 死ぬなら

        作者さんの言葉は飾り気がなく正直で、胸に刺さる。

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        • 僕の初めては113秒。
          5本
          ¥120
        • 君がいたから
          8本
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        記事

          SCENE3|僕の初めては113秒。

          それは強い衝撃だった。 外部から物理的にというよりは、内部がめまぐるしい速さで動いているようだった。 頭に心臓があるのではないかと思うほどの鼓動が激しく高鳴る。緊張で汗をかく。手は微かに震えていた。 人が、死んだ。 見てしまった。その黒い塊が人であったこと。その人が容赦なく電車に体当たりしたところを。 停止した電車内は一気にざわつく。「事故?」や「何? 何があった?」などと声を漏らしながら、原因を知ろうと体を痛めていない人々は窓の外をこぞって眺める。 頭上から車内アナウン

          SCENE3|僕の初めては113秒。

          SCENE2|僕の初めては113秒。

          その後男がどうなったのかはわからない。もちろん、ニュースにも載ってない。次の日にもう一度訪れたが、何の変哲もなかった。警察が『立ち入り禁止』の境界線を貼ることもなければ、以前と変わらぬ静けさを保っていた。 もしや、あれは夢だったのではないだろうか?と日が経つごとに思い始めた。 じりじりと肌を焦がす太陽の光と、空気中に含まれる水分を体にまとわりつかせてくる夏独特の気候に、頭がやられたのかもしれない。 だけど僕は、あれから色々な『初めて』を切り取っていった。 初めてナンパした、

          SCENE2|僕の初めては113秒。

          僕の初めては113秒。

          「またしようね」と、赤い唇が動いた。 そして制限時間ギリギリとなった彼女は、そそくさと部屋を出る。その後姿を見て僕は思った。 残念だけど、それはない。 僕の初めては終わってしまったから。 僕の初めては113秒。 ある日の夕方、家へ帰ろうとする僕に頭上から声がかかった。 雑居ビルの路地裏を思わせる通り。空を見上げると、5階建ての建物の屋上に声の主はいた。逆光で顔が見えない。しかし、柵の外側に立ち、今にも落ちそうな状況は把握できた。周りに人影はなく、声がかけられたのが自分だ

          僕の初めては113秒。

          8:君がいたから(完)

          「ふっ、う……うう」 急に涙が溢れ出た。次々と零れる涙を、カードを持ったままの手で拭う。むせ返るように溢れる感情をもはや止めることは出来なかった。 私だけに向けられた優しさも、喜ばせようとしてくれたことも、幸せを願ってくれたことも全部そうなのだ。 そっと父に肩を抱かれ、耐え切れずに私は声を上げて泣いた。 「これ、小学生の時に約束したの。真己が幸福のクローバー潰しちゃったからって。真己のせいじゃないのに、先に見つけたこと悪いと思って、それで……」 後は何を言っているのか

          8:君がいたから(完)

          7:約束|君がいたから

          もしかしてと思い出したことだが、あのナンパの日の帰りも、真己は私を送るために誘いにのったのではないだろうか?買出しの品を手にして、店が忙しいことを忘れるとは思えない。 「真己くんの優しさは誰にでも向けられるけれど、菜々子だけに向けられた優しさがきっとあるはずだ」 ふと、父の言葉が頭に浮かぶ。私が気づいていないだけで、父さんにはわかるものがあるのだと。だから父さんは「真己だったら安心だ」と言ったのだ。 私だけに向けられた優しさがあるとしたら、それは一体何なのだろう? 毎回部

          7:約束|君がいたから

          6:バナナミルクと私の居場所|君がいたから

          小料理屋「凛」は本当に近所にあった。込み合った商店街の中のお店くらいの広さだが、狭くは感じない。きっとおばさんのセンスがいいのだろう。 予め真己から話が通っていたようで、おばさんは驚くことなく快く迎え入れてくれた。まだ夕方ということもあるのか、お客さんの姿はない。私は軽く挨拶をして、昨日両親から聞き出した手土産を渡した。ちなみに真己のシャツは会ったときに返している。 「菜々子ちゃん、今日はゆっくりしていってね」 「はい。ありがとうございます」 おばさんは真己に今日は店を休

          6:バナナミルクと私の居場所|君がいたから

          5:再会|君がいたから

          真己は少しでも私たちと一緒に食べるご飯をおいしいと感じてくれていただろうか?父は、私たちが楽しいと感じているのだから真己も同じ気持ちだと言っていたが。一緒にいることが当たり前で、意識することなどなかったのだが……私たちの関係って、一体何なんだろう? 一度、真己との再会後に、父が「真己くんが相手だったら父さんは安心だ」と言っていたことがあった。そんなことを考えてもいなかった私は、動揺するばかりでうまく処理が出来なかったが、周りから見たら付き合っているように見えたのだろうか?

          5:再会|君がいたから

          4:偏見と牽制|君がいたから

          「菜々子」 不意に名前を呼ばれて、私はびくりとして顔を上げた。 「何だ。お父さんか」 もう、私を「菜々子」と呼ぶ男性は父しかいないというのに、何を期待しているんだろう。 「どうしたの?」 「お茶淹れたから、一緒に飲もう」 「うん。わかった」 私は弱々しく笑い、プレゼントを持ったままリビングへと向かう。 テーブルには淹れたてであることがわかるように湯気が揺れていた。一緒に帰ってきたはずの母の姿はない。 「お母さんは?」 「今日は織江(おりえ)さんの手伝いをすると言っ

          4:偏見と牽制|君がいたから

          3:四つ葉のクローバー|君がいたから

          それから真己は本当によくしてくれた。私が学校に慣れるまでは──といっても、実際は卒業まで一緒に登校してくれたり、何か困ったことがあったら助けてくれたり、遊び仲間に加えてくれたりもした。 私にとってスーパーマン的な存在である真己でも、かわいらしい失敗はいくつかある。その中で、今思い出しても、ぷっと吹き出してしまいそうなことが一つ。あれは、小学校四年生の時だった。 当時女子の間で「幸福を呼ぶ四つ葉のクローバー」が流行っており、それに便乗していた私は、友達と二人で近くの土手で捜索

          3:四つ葉のクローバー|君がいたから

          2:最悪な第一印象|君がいたから

          私、榎本菜々子(えのもと ななこ)と真己は、幼馴染みということもあり、私が7歳の頃からの付き合いだった。 ちなみに真己とは同い年である。それなのに8年しか一緒にいられなかったのは、私たちが中学二年生の頃、真己のお母さんの仕事の都合で、引っ越しをしてしまったからだ。 真己が転校する時、私は今生の別れかのように大泣きした。でも真己はにこりと笑って「またな」と言った。 この時の私は、「真己はもう私と一緒にいなくても平気なんだ」とか、「冷たいんだから。もうちょっと寂しがってよ」な

          2:最悪な第一印象|君がいたから

          1.帰宅|君がいたから

          6月28日。 その日は梅雨時にもかかわらず嫌味なほど晴れていた。 火葬場から天へと昇る煙を見つめ、私は一時間程前に別れを告げた人を思い出した。 本橋真己(もとはし まさき) 私の幼馴染みで、家族のような存在でもあった彼は、一言で言えば面倒見のいい人。言葉は少ないけど、人のことを思いやれる優しい人だ。側にいると、暖かく穏やかな気持ちにさせる雰囲気も持っていた。 享年21歳だった。

          1.帰宅|君がいたから

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