これはゆりかごですか?いいえ、これはナンです
サマソニのことを書き終えたので、心のカレー鍋をぐるぐると一心不乱にかき回す日常に戻れる。
日常のことを書くときの、言葉の自由度が高さが好きだ。
対象は僕とカレーしかいない。
味が良くなければ店名も書かないので、ほぼどこにも気遣わずに言葉を書き連ねられるのが楽しい。
美味しければ自然と「どう美味しかったか」を思い出しているうちにテンションが上がってきて、話が脱線したのをそのままに、一丁上がりだ。
今回は立川の【キッチンキング】へ。
2日間置いたフランスパン、え?これもうラスクでは?・・の、3倍硬いナンをサマソニで体験したのが最後のカレータイムで、あれがナン最終更新日だと思うと、いてもたってもいられなかった。
絶対に美味しいインドカレー、そしてナンを食べるんだ。
キッチンキングは、駅から10分ほど歩いたら現れた。
入口がやたら奥まっており、初見で入りづらい。通り過ぎようともした。
でも、せっかくここまで来たし。すごく日陰になっている入口に歩を進め、思い切って開けた扉は軽かった。店員さんは全員現地の人たちだ。
新しい店に来たとき頼むカレーは、チキンかキーマの中辛と決めている。今回はオーソドックスを身体が求めていたのでチキンにした。
これはチベットですか?いいえ、ナンです。
僕がインドカレーを食べる意味の何割かを、大きいナンを出される瞬間が楽しいから、が占めている。その点、このナンは最高だ。大きすぎでしょ。
店内のテレビをぼうっと見ていたから、ゆりかごに腰かけてる人の形をした高度なオブジェを持ってこられたのかと思った。ちなみに、ゆりかごに腰かけてる人の形をした高度なオブジェというメニューなどない。
ナンに寄って撮ったけど、サイズ感が全体写真とあんま変わってないあたりに大きさを感じ取ってもらいたい。
そしてカレーの量も結構多い。この器はお一人様用スキヤキ鍋くらいのサイズはある。
ナンは生地も厚く、おかわり自由って言われたけどおかわれなかった。前後の2食を抜くくらいじゃないとおかわれない。食感はモチっとしていて、甘味をほのかに感じる好きなタイプだった。
カレーはクリームっぽいのが渦まきでかかってるから、「割とまろやかかな~?」と食べ進めると結構辛い。中辛って頼んで出てきたカレーの中で一番辛い。しかしコクがあり、チキンもごろっと結構入っており、とても美味しかった。
昼12時を回ると続々と人が押し寄せてきて、僕が店を出るころには満席に。サラリーマン4人で来たりしていて、会社の近くにこのカレー屋があったら日常の幸せがちょっと増えるよなあ。
値段も安い。これで780円。キッチンキングがそれでいいならいいけど、もう100円値上げしても誰も文句言わない味とボリューム、そして接客だと思う。
次回はキーマカレーを食べに、いてもたってもいられなくなりに行きたい。
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