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みなとまちのレコーディング潜入記

バンド名「みなとまち」。僕が主催のイベントに出てもらってから、かれこれ10年くらいの付き合い。時代に左右されない良質なポップソングを生み出し続けている、数少ない信頼のおけるバンドだ。
彼らは新作をレコーディングしていて、「良かったら遊びにおいでよ」というお誘いに、食い気味の二つ返事で「行くに決まってる!」と即答。

この通り、見るからに気のいい集団である彼ら。このような曲を演奏している。

この『星のライター』を筆頭に、みなとまちの曲はお茶の間で流れても何ら遜色のないクオリティだと思う。

1枚目のアルバムを出したのが2010年、次にシングルを出したのが2013年。そして今、レコーディングしている作品は・・今年出ても5年振りということになる。

そう。作曲ペースは、とにかく遅い。

というのも全員会社員だし、家庭もあれば子育てしているメンバーもいる。
でも・・なんと言ったって、本当にいい曲しか演奏しないのだ。
マイペースながらも、生み出されるのがことごとくいい曲であることは、多忙なメンバーたちがバンドを続けるモチベーションにもなっている気もする。
ちなみに僕は、みなとまちのベーシストの座を虎視眈々と狙っている。今のベースが不満とかじゃなくて、みなとまちのメンバーになった自分を想像するだけで浮足立つこの気持ち。何に例えられましょうか。

前置きはこのくらいにして、昨日のレコーディングの模様を写真をペタペタしてお伝えしたい。

開始は朝10時。メンバーの家の防音室にて。都心の下手なスタジオより広く快適な空間だった。
楽器の録音は終わっており、この日は3曲分のボーカルを録音。
レコーディングエンジニアは、百戦錬磨の腕と桁外れの体力を持つ、ばばともみ。前週はフジロックで苗場に籠りきりだったとのこと。
この日も、現場で録音して編集するスピードの早さに驚かされっぱなしだった。

みなとまちは男女ツインボーカル。最初は女性ボーカルのヒロちゃんの歌入れ。
リーダーであり、男性ボーカルでもあるトシさんが体育座りで全神経を耳に集中させ、歌に対して厳しく細かいジャッジを下す。時にはモチベーションを上げる言葉も。

作業はどんどん進んでいき、スタジオに入るメンバーも入れ替わり立ち代わる。
録音するときは空調の音が入らないようにオフにしなければならないので、暑さとも勝負。
コーラスが欲しいときはその場で考えて入れたり、歌の一文字だけニュアンスが弱い部分を何回も録り直したりという、地道な作業が続く。

僕が聴いたことない曲ばかりだったから、目の前で名曲のパーツが埋まっていき、また完成度もどんどん上がっていく様子は率直に言って興奮した。
マイクオフになった瞬間「いい曲やな~!」「サビでボーカルの旨味成分全開だった」「サビの終わり方いい・・」「今の部分、〇〇(メンバーの名前)節が炸裂してたな~」
などなどnoteでシバき上げた語彙力を駆使して、褒めたいように褒めていた記憶しかない。

一か所だけどうしても「あそこ、こうしたら良さそうだな」って思わず言っちゃったけど、なんと仮採用されてしまった。
試用期間を経てこのまま音源化されたら生唾ごくりである。

最後まで残っていたメンバー&ばばちゃん。あとのメンバーは録音終え次第、野球観戦に繰り出したり、映画鑑賞へ向かったり。なんとも自由である。
メンバー全員の集合写真を撮ればよかった。

そのあと飯田橋で日本酒を浴びるほど飲んで帰宅。ちなみに2枚目の写真がベーシストの小杉という男だ。
この席では、いつも通りに身にならない話しかしなかったはず。改めて曲を詳細に称賛したりもしたかな。
まだ未着手の曲もあるとのことで、いちファンとしてリリースを気長に待とう。

お疲れ様でした!

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