見出し画像

新任教員の意外な落とし穴とは?【学校の先生に読んでほしい】

私は特別支援学校に勤めています。

大学を卒業してから3年以内くらいの若い先生をみていて思うところがあるので、今日はその「思うところ」を記事にします。

サッカーとかけまして
新社会人(新任教員)ととく
そのこころは、
「まずは守備から」

サッカーでは、どんなに攻撃力があるチームでも、守備がザルなら勝てません。
大学でどんなに素晴らしい理論を学んできた先生でも、まずは自分を守る力がないと、思わぬところでつまずいてしまいます。

特別支援学校に12年勤めてきましたけど、
大学で学んでいない意外なとこで、つまずく若い先生があまりにも多い。

具体的に何につまずいているのか?
ダントツで多いのが、
同僚との関係

力を合わせて、知恵を出し合って、子どもの支援をすべきはずの同僚。
若い先生をフォローすべきはずの先輩教員。

若い先生がつぶれていくのを何度も見てきました。
人間関係に翻弄され、新採用1年で退職する先生もいました。

支援学校は、ティームティーチングを採用するところが多いです。
複数の教員が同じ教室にいて、子どもの指導にあたる。
狭い教室に大人も子どもも一緒にいるわけです。

一旦、人間関係が悪くなると、関係の修復がとても困難。
物理的に離れることができないですからね。

圧の強い教員もいます。
根本的な教育観が合わないと感じる教員もいます。

子どもや保護者の支援なら最新の理論を大学でみっちり学んでいますけど、
同僚とうまくやっていく、しかも年の離れた同僚と
そんなことはきっと大学で学ばないでしょう。

近年やたらとブラックが叫ばれる中、敢えて教員になってくれた若者たち。
そんなとこで潰れてほしくない。

大学や初任者の研修でやっていることは、
教員としての資質や授業力を向上させるなど、スキルアップが主な目的。
どちらかといえば「攻撃力」を高めることに重点が置かれています。

もちろんそれも大事。
でも順番が違うと私は感じています。

どうやって自分を守るか、自分を保っていくか。
まずはそのスキルを身につけることが大事だと思います。

おかしな話なんですよ!
それは重々承知しています。
だって、本来の仕事は子どもや保護者の支援なんですから。

でも、自分を保つこと、自分のメンタルを守ることが、
若い先生の現実的な課題になります。
なってしまってます。


では、具体的に守備力を高めるにはどうすればよいか?


睡眠時間を削らない。

守備力向上のための、一丁目一番地。
睡眠不足はメンタルにも身体にもよくない。
頭がさえていない状況で、いろいろ考えてもネガティブ思考になるばかり。
忙しいからこそ、悩みがあるからこそ、睡眠時間は必ず確保する。
これは心がけたいです。

休日を充実させる。趣味をもつ。

睡眠時間を確保したら、次にやってほしいことです。
物理的にも心理的にも仕事から離れる時間は必要です。

自分が心地よく感じることに時間を使いたいですね。

休日を充実させることって、いい仕事、いい支援をするために大切なことだと思っています。

気軽に相談できる人をもつ。(校外校内問わず)

自分の考え方や、自分が学んできた理論と真逆なことが目の前で行われることもあるでしょう。
同じ指導をするよう強く指導、強要されることもあるかもしれません。

疑問を感じた時、もやもやした時に、気軽に相談できる人がいるといいですね。
違う立場からの意見は貴重です。冷静に自分の立ち振る舞い方を考える機会をいただけるでしょう。

話を聞いてもらえるだけでも気が楽になるでしょうしね。
メンタルを保つためには、少々の愚痴を吐くのも必要です。

職場で気軽に雑談をできる人をもつ。

相手は、仕事上あまり利害関係のない人が理想です。
冗談を言い合ったり、雑談をできる人が職場に1人でもいると、ありがたいです。
その人と廊下ですれ違うだけで、
ふっと気持ちが楽になることもあります。


苦手な同僚や、まだ終わっていない仕事にどうしても意識がいってしまうのは仕方がないとしても、
その意識の濃度を薄められると、メンタルが安定してきます。

くどいですけど、睡眠時間を確保した上で、
できることから少しずつやっていけるといいですね。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?