不幸な境遇が生んだ悪女「白夜行」雪穂
東野圭吾の傑作の一つ白夜行は不幸な境遇で育ってしまった少年と少女が手を取り合い、手段を択ばずに強く逞しく人生を生き抜くお話。やっている事はえげつないし、犯罪だし、二人と関わったらほぼ犯罪に巻き込まれるから絶対に知り合いになりたくない。
しかし、その儚さや陰がある雰囲気がとても魅力的でなぜか惹かれてしまう。昭和から平成初期を舞台にした物語なのでノスタルジックさもあり、読み進めていくうちにいつの間にか二人の人生の虜になっている。
切なく異常な現実の中で華麗に生きていく悪女雪穂の