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占い師に洗脳されかけた話

センシティブな表題ですが、閑静な住宅街がある地域の花屋でアルバイトをしていた時に起きた出来事。

アルバイトをしていた花屋は「お教室」をメインにした花屋だった。
個人で経営している花屋、年上の方や上司、目上の方から気に入られやすい私はもれなくそこの店主に気に入られてアルバイトをすることに。

とてもおしゃれな店内、丁寧なおもてなし。
店主の強いこだわりや思いがあってこそお店のファンができ繁盛する。

自身の理想や正義、店主の中の「完璧」の押し付け、アルバイトを私物のように扱う事は個人経営者あるあるかもしれない。

そんな中、気に入られすぎた私は
経営者の「思い通りにならないジレンマ、どうにかコイツを思い通りにしたいジレンマ」の地雷を踏んでしまったのだろう。

ある日の夕方17時
店主から「いい先生がいるから見てもらいましょう!」との一言
八方美人の私は「え!いまからですか?」と戸惑いながら応じることに

店主「お金はある?一万円封筒につつんでね!一万円でも安すぎるわよ!」と
私「おさいふにお金入ってないんでコンビニでおろしてきますね」と

そんなやり取りを終え、車に乗せられ占い師の元へ行くことに・・・何てことはない閑静な住宅街にある豪邸。

そこで待っていたのは60代くらいの優しそうな貴婦人。家には一人きり
リビングに通され、占い師、店主、私の三人で話をすることに。

私の名前、字画がよくないだとか、自宅ではぐーたら過ごしているだとか(不覚だが当たっている)割と否定的な事を言われた事を覚えている。特に名前について否定をされた。私の才能、能力を名前が邪魔しているだとか

その時に改名を勧められて新しい名前を与えられた。
今考えると名前を奪われて働かされる千と千尋の「千」のようだ。

あーだこーだと改名についての話で約6時間の拘束・・・
夕方17時過ぎから23時くらいまで

その間、水やお茶の水分補給は無し。お菓子や軽食も無し。

ガチの洗脳を体験した人からするとヌルイかもしれないけれど、なかなかにつらい体験で、そして解放された23時過ぎには不思議な高揚感に包まれていた。

よくあるよね、洗脳するためには過酷な状況に追い詰めるって。

水分補給なしで6時間話しっぱなしってやばいよね。
普通ならお茶でるよね、とか今考えるとあり得ない状況、変だよね?って思う。

自宅に帰っても高揚感は収まらず、LINEの名前をその日に命名された名前に変更したことを覚えている。
なんかおかしいな、と脳裏にはよぎるんだけど。
これで上手くいくなら!みたいな謎の高揚感、普段ではありえないテンションの高さだった。
・・・

翌朝起きたらドッとした疲れに襲われて
「あ、これやばいやつだ。バイトやめよ」ってスンって洗脳が解けた

翌日のバイトでテンション低めでアルバイトを淡々とこなしてたら
洗脳されていない、むしろ不信感しかない私に店主が
「名前が気に入らなかったら無理しなくていいのよ、」みたいに言っていたような気がする。

その後すぐにアルバイトを辞めて、とりあえず労働基準監督署に行ったけど意味は無かった。

お教室の「悩んでいる」生徒さんにも占いの先生を紹介しているところを目撃したことがある。

今考えるともしかしたらそこの二人はマージンが発生する関係だったのかもしれない。

割とお金持が住むようなきれいな街のお花屋さんで起きた出来事。
おしゃれな木々や雑貨、お花やハーブの裏では占いや洗脳があった。

お花が好きな人、お花を勉強したい人、趣味として楽しみたい人
そんな平和な空間での出来事。

いつ誰がそれにハマってしまってもおかしくないような普通の日常に潜んでいる闇を垣間見た瞬間だった。

完全に占いを否定するわけではないけど、占いを強要され、人格、名前を否定され6時間拘束された事はやはりおかしな出来事に巻き込まれた感が否めない。

(人生の無駄な経験とネタにはなるけど)






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