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【新SO開発記】 No.2 コンセプト #新SO

作戦会議&方針策定

プロジェクトメンバーが決まったところで、大まかな基本方針を定めるべく2回に分けて作戦会議という名の意見ヒアリングを行いました。
その結果は以下のとおりです。

コンセプト

まず、本SOキット全体のコンセプトを以下のように定めました。

新SOキットのコンセプト

1.シンプルであること

スタートアップがSOに対して抱えている一番のペイン、それは「わかりづらいこと」だと考えました。
そこで、本SOはできる限りシンプルなものを目指すこととしました。
もし何か条項を足したいのであれば各スタートアップにて追加するという対応も可能です。

2.MAフレンドリーであること

これからの時代、MAによるEXITは増えていくはずです。
そうであるならば、スタートアップはMAによるEXITを当然の前提として各制度を設計すべきだと考えました。
そこで本SOもMAフレンドリーなものとすることとしました。

3.自動処理フレンドリーであること

今回のコンセプトの中で最も挑戦的なものがこの「自動処理フレンドリーであること」です。
SOは株式と異なり多数の役員・従業員に交付されます。
そのため、バックオフィス業務の軽減の観点からある程度自動処理ができるようになっていくことが望ましいと思っています。
他方で、SOの処理は会社法や租税特別措置法が絡む他、各契約によっても個性が出てしまい株式と比べて自動処理が難しい傾向があります。
そこで、本SOでは条項の規定の仕方や同梱する資料を工夫することでなるべく自動処理しやすいものを目指すこととしました。
実現可能かは未知数ではあるものの、挑戦する価値があると考えています。

4.契約変更フレンドリーであること

昨年の信託型SOショック及び今回の新税制適格SO契約への経過措置を見るに、今後何か法令や解釈に変更があった場合には契約変更によって対処できる可能性が高まりました。
そこで、本SOでは今後の法令・解釈変更に備えて契約変更がしやすい設計とすることとしました。

5.管理部フレンドリーであること

当初、私からプロジェクトメンバーに提案したコンセプトは以上4点でした。
しかし笹野先生から大要以下のようなご指摘をいただきました。

  • SOはスタートアップの現場の管理部にとってわかりづらいものとなってしまっている。

  • 退職時の処理など毎回対応に苦慮している様子が見られる。

  • 新しいSOはもっとわかりやすく、かつ現場の管理部にとって使いやすいものが望ましい。

このご意見はプロジェクトメンバー内でも賛同を集めました。
そこで、本SOでは現場の管理部の皆様が迷うことなく使えるよう、わかりやすい仕組みを採用しつつ、同時に使い方の解説も充実させることとしました。

ハッシュタグ「 #新SO 」でご意見募集中!

BAMBOO INCUBATOR 新SOプロジェクトチームでは皆様からのご意見も広くお待ちしています。
「こういうSOにしてくれ!」とか
「今のSOのここが不便だ…!」など
ぜひお気軽にご意見をお寄せください。

(文責:弁護士 五十嵐将志

次回へ続く!

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