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アイドルの「卒業」という言葉について考えます。


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みなさん、こんにちは。

いきなりですが
私は、アイドルが好きです。

青春時代の全てをアイドル中心の生活を
してきました。
アイドルを応援することは喜怒哀楽
様々な感情は入り乱れますが

中でも、一番しんどいのが
「卒業発表」です。
特に推しの卒業は、生涯の別れのように悲しいです。
だから、最近ちょっと違和感を感じているのは
「重要なお知らせがあります」と言って
卒業を匂わせ、結果しょうもない報告をするみたいな。

卒業発表じゃないなら、嬉しいのですが
そうやって釣るやり方は
良い気持ちにはなりませんから。。。

話は戻りますが、
アイドルは「卒業」という形で
グループから抜けるのが
結構、一般的になってきました。

なんとなく、使われているこの
「卒業」という言葉。

この言葉がなぜ使われているのか。
その言葉の持つ意味、違和感などをなぜか無性に
考えるようになったので考えをまとめるために
本noteを執筆している。

一応、自分の中でまとまったので
今回、公開することにした。
「ヲタク」の独り言だと思って聞いてほしい。


○なぜ「卒業」なのか

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そもそも、アイドルの「卒業」という言葉が
いつから使われているのか調べてみると

どうやら、秋元康プロデュースの
「おニャン子クラブ」の時かららしい。

そして、その考えは次のアイドル文化を作った
モーニング娘。プロデューサーの
つんく♂に引き継がれた。

そして今は、再び秋元康の
AKB48グループを中心に引き継がれている。

違和感を感じ始めたのは
AKB48Gのファンになってからだろうか。

なんでもかんでも「卒業」という形で
終わらせるようになったのだ。

昔、モーニング娘。を恋愛スキャンダルという形で
去った、矢口真里や藤本美貴は「卒業」ではなく
「脱退」という扱いになっている。

逆にこの表現の違いをつけてしまったことで
卒業=本人と事務所納得の上、円満で辞める
脱退=何かスキャンダルがありその責任をとって辞める

というイメージをつけてしまったのかもしれない。

アイドルの「卒業」というのは人気があればあるほど
運営側にとっても非常にダメージが大きい。
しかし、だからこそ最後に「卒業ビジネス」ということで
卒業コンサートなどを行ってグッズやチケット代で稼ぐ。

だから、卒業時期については会場の確保の関係もあり
運営と話し合いがもたれて、基本的には数ヶ月、
長ければ1年くらい前に発表することが多い。

これが本当の円満での卒業だ。

しかし、最近
特にAKBGで多いのだが
卒業発表してあっという間に卒業するというケースが
非常に多いような気がしている。

当然、卒業コンサートをやれる程人気が
あるわけではないメンバーがいるのは事実だが、
それでもファンは少なからずいるわけだから
あまりにも無慈悲だ。

○卒業じゃなくて中退じゃないのか

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一般人が使う「卒業」という言葉は
主に、学校を卒業する。という意味で使うことが多い。

学校の卒業とは、
その過程を修了し次のステップに進むためだ。

学校じゃなくても、おむつを卒業するみたいな形で
成長して次のステップに進む時も「卒業」という言葉は使われる。

毎年、AKB48はたくさんのメンバーが卒業を発表しているが

正直、ほとんどが「中退」だと思っている。

次のステップに進むための「卒業」ではあるが
AKB48として、アイドルとしての
過程を修了したとはいえない。

AKB48の卒業メンバーで
私が本当に卒業証書をあげたいのは
みなさんが知っている所であげると

・前田敦子
・宮澤佐江
・篠田麻里子
・板野友美
・島崎遥香
・小嶋陽菜
・渡辺麻友
・梅田彩佳
・大島優子
・倉持明日香
・高橋みなみ
・松井玲奈(SKE48)
・山本彩(NMB48)

くらいじゃないだろうか。
やはり、人気実力ともに兼ね備えたメンバーが並ぶ。

上記のような選抜常連ではないが
阿部マリアや島田晴香、中村麻里子、田名部生来などは
在籍期間も長くよくやってくれたという意味では
「卒業」という言葉を適用できそうだ。


○アイドルは夢への踏み台なのか

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「卒業」
という言葉が使われる理由としては
アイドルはその先の夢を叶えるため、
知名度を上げるための踏み台とされているからである。

アイドルになる人は
その後、歌手、女優、モデルに
なりたいという夢がある。

最近はAKB48をテレビで見て育った世代も多く、
中にはアイドルになりたい。というのが目標の人も
少なからずいるだろう。

でも、それだとアイドルになったことで満足してしまう。
そして、意外と泥臭いアイドルの裏側や人間関係に疲弊して
脱退していってしまうのだ。
(恋愛禁止や握手会が多すぎてきついのもその一つ)

アイドルになることがずっと目標で
それをやりきって、芸能活動をしばらく休んでいた
道重さゆみこそ、まさに本当のアイドルだと私は思う。

アイドルで頑張るには、アイドル活動の中で
次の目標を見つけることだ。

今は、大分チャンスは減ってしまったが
昔は、AKB48に入れば
バラエティ、ドラマ、舞台、当然歌にダンスと
色々なチャンスをもらうことができ

その中で、タレントになりたい、女優になりたい
歌手になりたいという目標を見つけていく。
そして、その目標に進むために卒業していく。

○「ファン」の存在

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AKBを経由して、次のステップに進むのは
非常にメリットが大きい。

なぜなら、すでにたくさんの
応援してくれるファンがいるからである。

私も、好きだったメンバーが出ているからという理由で
見たこともなかった舞台に何度足を運んだだろう。
(これが意外と面白い)

だから、我々ファンは常に
卒業することを意識しながら
応援することが必要である。

いずれ、終わりがくるからより応援にも熱が入る。

咲いて散る花のような「はかなさ」が
また彼女たちを美しく魅せる。

○卒業後に好きじゃなくなる心理

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しかし、私も周りの友人などを見てきているが
「卒業」でアイドルとしての最後を見送った後
一気にモチベーションが下がる人が多い。

あれだけ大好きだったのに、急に冷めてしまったように。

確かに、今のアイドルは昔と違い
握手会などで、話せるのが魅力でもある。
卒業となると、それがなくなるため
永遠の別れのような気がするのは
私も経験がある。

遠距離恋愛とは全然違う。なぜなら片思いだから。

なので、アイドルも
「アイドルとしての私」ではなく、
「1人の女性としての私」を好きになってもらわないと
卒業した後、意外と苦戦することになってしまう。

また、アイドルファンには
熱狂的な「ヲタク」という言葉があるが
卒業したメンバーが進むのは
多くが女優やタレント、歌手という道だ。

その世界で「ヲタク」という言葉は
あまり聞いたことないため
「ヲタク」から「ファン」になるのだ。
だから、その熱の低さに違和感を感じてしまうのかもしれない。

私が、これまで現場でたくさんの人を
見てきた経験から話すと

「そのグループと推しメンがセットで好き」
という人が多い気がする。

どうゆうことかというと
例えば、「AKB48にいるまゆゆが好き」という事だ。
もっと言ってしまうと、「アイドルのまゆゆが好き」という事だ。

AKBというグループに属しているから
ファンは推しメンだけでなく、
そのグループにも愛着が湧く。

好きなメンバーには常にそのグループと
グループのメンバーが一緒なのだ。

そうなると、そのグループが好きになる。
推しメンも同じく好きなグループに
いるから#好きなんだ。と。

だから、推しメンがそこから卒業するとなると
違和感をすごく感じる。

結局多くの人は、推しメンの方ではなく
好きだったグループの応援を続ける方を選ぶ。

そして、その中でまた新しい推しメンを選ぶのだ。

当然、アイドルを応援することで
アイドルだけでなく、ファン同士のコミュニティもできる。
その居心地の良さを手放したくなくなるものだ。

○「ヲタク」の長期化

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昔はソロのアイドル歌手が多かったこともあり
ヲタク歴というのは数年ですぐに熱が冷めていたが

今は、インターネットの普及
そして、卒業制度により次々新しいメンバーも加入してくるため
ヲタクも長期化している傾向がある。

当然、新規ファンを獲得してさらなる人気を得るためにも
「卒業」というシステムは必要だ。

アイドルの寿命は15歳〜25歳くらいの約10年くらいだろう。
それより長くアイドルとしてやれるのは
アイドルという枠を超えた人気がある人間のみだ。

だから、新しいメンバーを入れて卒業してを繰り返す。

しかし、そのシステムもちょっと限界が来ている気がする。

○一度離脱すると戻れない

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私は昔っから好きなグループに新しいメンバーが加わるのは
特にハロプロのような少人数のグループだと
イメージが壊れそうで嫌だった。

正直、AKBを最前線で応援している時は、
新加入メンバーは加入当時から応援していると、
古参になれるので非常に楽しみにしていた部分がある。

しかし、第一線からちょっと離れている今、
この入れ替わりに少し疲れた。

今のAKBやハロプロは
地上波での番組もなくなり、
「知りにいこう」としないと知れない。

昔は番組を見てれば好きなメンバーじゃなくても
ある程度、顔と名前の情報は入ってきたものだ。

みんなが、前田敦子や大島優子の事を知っているのは
それだけメディアに出ていたからである。
だから好きじゃなくても知っているのだ。

逆に今は、一度知ってしまえば
SNS、生配信などでどんどん知ることができる。

地上波で見ることのなくなったAKBはどんどん
ヲタクだけの狭い文化になりつつある。
そうなると、活動の幅も狭まってしまい

通過点としてのアイドルという意味がなくなってしまう。
それが余計、新メンバー獲得に
マイナスとなりそうな気がしてならない。

○最後に

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結局、

メンバーは辞めるけれど、グループとしては続いていく。

そのことをアピールするための「卒業」という言葉なのだろう。

このシステムがあったおかげで
アイドル文化はここまでの発展を遂げたのかもしれない。

特に男性ファンをメインとする女性アイドルだと特に
そうなのかもしれない。

ジャニーズなんかは、脱退はあるが
新メンバーを加えてってことはあまりないし
40歳〜50歳近くになっても
アイドルグループとして活動している。

普通に恋愛もしてるし、卒業する理由もあまりない。

もし、モーニング娘。やAKBが卒業システムがなく
結婚なんかも普通にして、メンバーの入れ替わりがない
グループだったとしたらここまで長く活動できただろうか。

出来ていないだろう。
メンバー加入がなければ
大島優子も渡辺麻友も、後藤真希も存在しなかったからだ。

その年、その年毎にグループの色が出る。
言ってしまえば、飽きがこない。
これこそ「卒業」システムの魅力なのかもしれない。

「卒業」という言葉について色々と
考えてきたが、言葉の持つ意味は年々変わる。

だから日本語って面白い。

この時代、あえて「脱退」という言葉を
使うことも様々な意味を持つのだろう。

ともかく、アイドルは卒業し次のステップに進んでいるが
そのことによってグループも新しく生まれ変わっている。

それなのに我々ヲタクは一生
ヲタクを卒業できないこのシステムは
非常によくできたシステムと言えるだろう。。

以上

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