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トレセンは刺激的

昨日はトレセンのトレーニング日だった。

息子は地区のU-10トレセンメンバーに選ばれている。

息子はとにかく上手い人とやりたいタイプだ。
格下とやって爽快に勝つ、という甘い誘惑に惹かれることもなくはないが、結局弱い相手だと燃えないようだ(それが故に集中力を欠くこともある涙)。
そんな息子にとってトレセンは刺激的な場所だ。

トレセンは上手いやつしかいない&チームじゃなく個人なので勝った負けたがダイレクトに分かる。
練習を一緒にしていれば誰が上手いとか強いとか本人たちにはわかるんだろう。

しかも全員同じ学年。
燃えるなという方が無理な話だろう。

トレセン最初の練習に行ったとき遠巻きに見学してると練習中に息子は急に腕立て伏せをしていた。

ん?なんか罰か?
他の子はやっていないし、なんなんだ?

練習後息子に聞いたら、みんな上手いしせめてフィジカルで負けないように筋トレした、と。

おれは笑った。その場で効果は出ないというわかりきったこととかどうでも良くて、そのわかりやすく刺激を受けて帰ってきた姿に思わず笑ってしまった。

送迎する甲斐もあるってもんだ。

そのときに息子は、自分は(トレセンメンバーの中で)中の下くらい、と言っていた。

それから「トレセン」というのは息子の心に火を点けるキーワードになった。

自主トレをやりたくないと渋っていても「じゃ、トレセンでまた負けたままだな」というと、やる気になる。

またある日はリフティングしていると風が強くボールが流され上手く行かずにイライラしていたので、「○○チームのやつらはこの状況でもリフティング続けられるんじゃね」というと、息子は「確かに」と笑い、気持ちを入れ直していた。

(余談だがこの○○チームはトレセンメンバーを一番輩出しているチームで、うわさに聞く練習メニューも壮絶な強豪チーム。
どんな悪状況でもこのチームならしっかりとプレイしてくる、というある種の恐怖がおれら親子にはある笑。)

そんなこんなで昨日のトレセンは息子も楽しみにしていた。

練習を見てるとやったりやられたりしている。
良いプレイもあるし、相手にやられることもある。
実に楽しそうだ。

練習終了後戻ってきた息子はこちらが聞く前から楽しかったと言っていた。

良いプレイも出来たし褒められた、と。

練習の合間には、名前は知らないが試合会場で見て顔は知っているというトレセンメンバーとじゃれたりとサッカーを共通語に世界を広げていた。

こうなってくると子どもにとってどんなチームに所属するのがいいのかな、という永遠のテーマのような考えが頭をよぎる。

別に今のチームに不満があるわけでもないし、移籍を考えているわけでもないが、上手いやつらから刺激を貰って息子も頑張るなら上手いやつが多い強豪チームに入るほうがいいのか?例えば試合に出る機会が減っても普段の練習でそういう上手い奴らと一緒に出来るのが上達への近道か。

それともやっぱり一番は試合経験で、多少弱くても試合に出れるチームがいいのか。

プロでも移籍のときに悩むようなことで、その答えも星の数ほどあるのだろう。

まあ息子も移籍したいなんてサラサラ思っていないだろう。
だからこそこういうトレセンなんかに選ばれて高いレベルを知れるのは良い機会だ。

来年もまた選ばれるといいな。

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