見出し画像

ざっくり解説!日米修好通商条約ってなに?

雪国育ちのOL、春です。

前回予告したように、今回は日米修好通商条約についてざっくりと解説していきたいと思います。

日米修好通商条約は日米和親条約の4年後に結ばれた条約です。

この2つの条約の違い且つ大きなポイントは貿易できるかどうかです。 ※日米和親条約についてはこちらをご覧ください。

漢字を見てもわかるように、日米和親条約は「これから仲良くしていきましょうよ」ということで日米修好通商条約は「仲良くなってきたし、そろそろうちで作ったもの買ってよ」ということです。

アメリカは日本と仲良くしたいと言いつつも、立場もパワーもアメリカの方が上なのでメンツを保つ為にも日本と対等な条約を結ぶつもりは最初からありません。もちろん、日米修好通商条約にも日本側が不利な内容が盛り込まれています。

ここから条約内容のポイントを説明します。

①新たに4つの港が開港。合計で6つの港が開かれる。

今回の条約で横浜、長崎、新潟、神戸が開港されてました。既に開港済みの下田と函館を合わせると合計で6つ開港され、北は函館、南は長崎と日本各地をアメリカ側が訪問可能になりました。

②治外法権の承認

日本国内で外国人が何か罪を犯した時に、日本の法律ではなく、その外国人の出身国の法律で裁かれるというものです。例えば、日本では大名行列を横切ると死罪になることも有り得るほど重い罪ですが、もしアメリカ人が大名行列を横切ったとしてもアメリカの法律で裁かれるため、厳重注意で終わる可能性もあるのです。

③関税自主権の放棄

まず関税自主権とは、国家が輸入品に対して自主的に関税を決められる権利です。※Wikipediaより引用

自国の産業を守るために、アメリカから何か輸入する際は日本側が自由に関税を定めることができます。

ですが、日米修好通商条約ではこの関税自主権を放棄するという内容が盛り込まれています。では、誰が関税を決めるのかというと、アメリカ側です。アメリカ先輩からカツアゲされている状態をイメージしてください(笑)

このように日米修好通商条約ではアメリカと貿易が可能になったものの、日本側にとってはあまりメリットのない条約となってしまいました。またしてもアメリカの手のひらで転がされてしまったのです…

歴史はこの記事のように、まずはざっくりと概要を掴んでそこから細かい重要なポイントを抑えていくことで理解が深まり、覚えやすくなります。これから歴史を調べたり勉強したりする際は、ぜひ参考にしてみてください。

最後少し脱線しましたが、今回は日米修好通商条約についてざっくりと解説しました!

読んでいただきありがとうございました。

また遊びに来てくださいね!

この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?